57: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:21:44.75 ID:cUJNQNbAo
「ちょっと、アクア!」
「腹が膨れたら話すよー」
咎めるマミの声にも、ひらひらとその手を軽く振るだけで。
「わかった、わかったわよ!すぐに用意するから、食事を済ませたらしっかり話してもらうわよ」
ぎりぎりと歯噛みするものの、力押しで事情を聞ける相手でもなくて。
58: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:24:22.52 ID:cUJNQNbAo
「しっかりして、アクア。今治療するから……っ!」
ぎゅっとアクアの手を握り、光のリボンでその身を包み、内部を魔力で洗浄した。
そうして出来た即席の無菌室で、アクアに癒しの魔法を振りかけた。
マミは癒しに特化した魔法少女ではない、けれどその魔法は、僅かにアクアの表情を和らげる事には成功していた。
59: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:25:24.94 ID:cUJNQNbAo
「何が、どうなってるのよ……本当に」
呆然と呟くマミのすぐ側で、それは起こった。
息絶えたはずのアクアの身体が、光を放って宙に浮く。
その手が、足が、身体中が光の中で、ばらばらに分解されていく。
60: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:27:03.94 ID:cUJNQNbAo
「……何なんだい、今の魔力の波動は」
「私にもわからないわ。けれどきっと只事では済みはしない。未来が大きく歪むのが視えるわ」
大気を響かせ、肌をぴりぴりと震わせるその波動に、落ち着かない様子の黒い少女。
その少女に、険しい目つきで椅子に座った白い少女が話しかけていた。
61: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:28:37.84 ID:cUJNQNbAo
崩れたアクアの欠片が、別の形に再構成されていく。
それは質量保存を無視するかのように膨れ上がり、再び人の形を取った。
その形が定まっていくにつれ、光と魔力の奔流は収まっていく。そして遂に、一つ大きな炸裂と共に消失した。
後に残されていたのは、マミよりも少し背の高い少年の姿。
62: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:30:23.01 ID:cUJNQNbAo
【次回予告】
アクアの死と共に現れた少年は、自らをティトォと名乗った。
彼の口から語られる、異世界の魔法使いの真実。差し迫る事情を背負った彼らは、元の世界へと戻るために動き出す。
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/04(木) 16:31:34.32 ID:wk6Lx9xI0
あれ?原作ではシャル戦からワルまで二週間ぐらいはあったはず・・・?
64: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:43:35.91 ID:cUJNQNbAo
というわけで、説明回もさておいて最初の存在変換です。
ティトォにやってもらったほうが説明は捗るんだから、仕方ないね。
というか予告と全然内容が食い違っているのに書き終わってから気づきました。
ですので今後は全ての予告にこの一文を付け加えたいかと思います。
65: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/06(土) 01:24:00.18 ID:5wFbnThN0
【業務連絡】
色々と考えましたところ、正直タイトルからマテパを連想できないと誰も見に来ないんじゃあという結論に達しました。
そこで一度このスレはHTML依頼を行い、タイトルを改めて再建する事といたします。
また後日にお会いしましょう。それでは。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/10/07(日) 10:16:54.49 ID:ucSGFiGh0
乙!
マテパSSとかテンション上がってきたぜーーーーー!!!
タイトルは確かに昨日まで気付かなかったから変えた方がいいかな?
とりまティトォとQBの絡みに期待してるぜー
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