過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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646
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:30:01.92 ID:NmcSo/nB0
☆
薄暗い部屋の中、少年三人は背中合わせに立っていた。
三人とも、白い病院服の所々が鋭利な刃物で切り刻まれ、
以下略
647
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:30:48.66 ID:NmcSo/nB0
「大河内、何か構築できるものはないのか?」
大河内と呼ばれた少年が、青くなり震えながら言う。
「……出来ない……精神防壁が張ってある。
以下略
648
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:31:30.77 ID:NmcSo/nB0
「安心しろ、大河内、高畑。お前達は僕が必ず守る」
そこで、もう一人の少年が口を開いて、足を踏み出した。
そして腰を落とし、腕を体の横に回し、拳闘の構えを作る。
以下略
649
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:32:07.38 ID:NmcSo/nB0
大河内が泣きながら何度も頷く。
そして、彼は空中の、
目に見えないパズルピースを掴むような動作をして、
それを見えないキャンバスにはめ込み始めた。
以下略
650
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:32:48.30 ID:NmcSo/nB0
ドクロのマスクを被った人間の頭部。
そして、丸いボールのような体。
所々が腐食して崩れ、内部の歯車やチェーンが見えている。
以下略
651
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:33:36.65 ID:NmcSo/nB0
「スカイフィッシュのオートマトンか。でもどうして……」
「高畑、考えている暇があったら動け。来るぞ!」
少年がそう言って、
以下略
652
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:34:15.98 ID:NmcSo/nB0
振り返った二人の耳に、大量の、
キチキチキチキチキチという、機械の部品がこすれる音が響く。
幾十、幾百もの「物体」が、こちらに向けて近づいてきていた。
以下略
653
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:34:42.42 ID:NmcSo/nB0
彼の声に、大河内がすがるように言う。
「そんな短時間じゃ無理だ! 扉を作るのはいくら僕でも……」
「もう作らなくてもいい」
以下略
654
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:35:18.74 ID:NmcSo/nB0
★Karte.9 name★
「汀ちゃん、しっかりして! 汀ちゃん!」
担架に乗せられて運ばれていく汀を、
以下略
655
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:36:07.97 ID:NmcSo/nB0
「大丈夫だ死なない! 私がついている!」
大河内がそう言って汀の右手を握る。
担架を冷めた目で見ながら、施術室の扉に、
以下略
656
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/22(月) 19:36:46.82 ID:NmcSo/nB0
飄々と返した圭介に、ソフィーはバンッ! と
壁を平手で叩いて怒鳴った。
「私一人でも治療できました!
ドクターだって仰っていたではないですか、これは『競争』だと。
以下略
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