過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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648:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:31:30.77 ID:NmcSo/nB0
「安心しろ、大河内、高畑。お前達は僕が必ず守る」

そこで、もう一人の少年が口を開いて、足を踏み出した。

そして腰を落とし、腕を体の横に回し、拳闘の構えを作る。
以下略



649:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:32:07.38 ID:NmcSo/nB0
大河内が泣きながら何度も頷く。

そして、彼は空中の、
目に見えないパズルピースを掴むような動作をして、
それを見えないキャンバスにはめ込み始めた。
以下略



650:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:32:48.30 ID:NmcSo/nB0
ドクロのマスクを被った人間の頭部。

そして、丸いボールのような体。

所々が腐食して崩れ、内部の歯車やチェーンが見えている。
以下略



651:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:33:36.65 ID:NmcSo/nB0
「スカイフィッシュのオートマトンか。でもどうして……」

「高畑、考えている暇があったら動け。来るぞ!」

少年がそう言って、
以下略



652:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:34:15.98 ID:NmcSo/nB0
振り返った二人の耳に、大量の、
キチキチキチキチキチという、機械の部品がこすれる音が響く。

幾十、幾百もの「物体」が、こちらに向けて近づいてきていた。

以下略



653:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:34:42.42 ID:NmcSo/nB0
彼の声に、大河内がすがるように言う。

「そんな短時間じゃ無理だ! 扉を作るのはいくら僕でも……」

「もう作らなくてもいい」
以下略



654:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:35:18.74 ID:NmcSo/nB0
★Karte.9 name★

「汀ちゃん、しっかりして! 汀ちゃん!」

担架に乗せられて運ばれていく汀を、
以下略



655:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:36:07.97 ID:NmcSo/nB0
「大丈夫だ死なない! 私がついている!」

大河内がそう言って汀の右手を握る。

担架を冷めた目で見ながら、施術室の扉に、
以下略



656:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:36:46.82 ID:NmcSo/nB0
飄々と返した圭介に、ソフィーはバンッ! と
壁を平手で叩いて怒鳴った。

「私一人でも治療できました!
ドクターだって仰っていたではないですか、これは『競争』だと。
以下略



657:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 19:37:26.59 ID:NmcSo/nB0
「何ですって!」

「君の事は、よく知ってる。調べさせてもらったからな。
この患者は、特異D帯Cタイプだ。その意味が分かるな?」

以下略



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