過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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92:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:35:13.55 ID:FW+Jr7MZ0
汀の前には、目を閉じて両指を胸の前で組んだ、
白髪の壮年男性が眠っていた。

余所行きの服を着ている汀とは違い、こちらは病院服だ。

以下略



93:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:35:52.33 ID:FW+Jr7MZ0
「圭介……吐く……」

「分かった。もう少しだけ我慢しろ」

備え付けられているバケツを大河内から受け取り、
以下略



94:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:36:38.57 ID:FW+Jr7MZ0
問いかけられ、汀は落ち窪んだ目で言った。

「もう一回行けるよ。もう少しで見つかりそう」

「なら……」
以下略



95:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:41:57.25 ID:FW+Jr7MZ0
「久しぶりだなぁ、汀ちゃん」

「せんせ、いつ頃来たの?」

「二回目のダイブの途中から見ていたよ」
以下略



96:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:42:32.56 ID:FW+Jr7MZ0
「圭介、大河内せんせが遊びに来てくれるって」

「ああ。で、患者はもういいのか?」

「どうでもいいよこんなの」
以下略



97:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:43:17.33 ID:FW+Jr7MZ0
「高畑、それじゃ今日は……」

「お前が顔を出しちまったから、汀の集中力が激減したよ。
これ以上のダイブは無理だな」

以下略



98:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:43:58.61 ID:FW+Jr7MZ0
圭介から汀の車椅子を受け取り、大河内はゆっくりと動かし始めた。

汀は完全に圭介の事を無視し、大河内に、
車椅子から取り出した3DSの画面を見せている。

以下略



99:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:44:42.17 ID:FW+Jr7MZ0


大河内が頼んだ寿司の出前を前に、汀は、自分の部屋で、
彼とゲームに熱中していた。

以下略



100:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:45:19.14 ID:FW+Jr7MZ0
大河内もリモコンをテーブルに置き、彼女の汗をタオルで拭う。

「汀、少しはしゃぎすぎだ。休んだ方がいいぞ」

圭介が資料から目を離さずに言う。
以下略



101:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:47:18.87 ID:FW+Jr7MZ0
「どれがいい?」

「うに」

「やめておけよ」
以下略



102:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:48:01.85 ID:FW+Jr7MZ0
しかしその顔が、すぐに青くなり、彼女は口元を手で押さえた。

「ほらな」

慌てて大河内が洗面器を彼女の前に持ってくる。
以下略



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