過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:11:26.13 ID:go5bAEUEo

「あー!」
 悲鳴とも怒りともとれる声がして、近くの家の陰から帽子をかぶった少年が姿を現した。
「なにするんだよせっかく仕掛けたのに!」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:11:58.54 ID:go5bAEUEo

「誰かが引っかかったら、その人困っちゃう」
「そこがいいんだろ」
「誰かが困るのを防いだんだから、わたしは悪魔じゃなくていい人よね?」
「うん? ううん……」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:12:35.49 ID:go5bAEUEo

「急いでるの。邪魔するなら呪っちゃうよ?」
 自分から近寄ってくる輩は珍しいが、こう言うと全員が怯えて逃げる。
 わざわざ好んで魔法使いにたてつく者はいない。ルークを除いて。
「できるもんならやってみろ!」
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:13:10.60 ID:go5bAEUEo

 ルークはこちらの様子を不審に思ったらしい。
「なんで急いでるんだよ。魔女のくせに」
「魔女は関係ないと思うけど……友だちが大変なの」
「友だち? 魔女に?」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:13:37.81 ID:go5bAEUEo

「魔女のくせに竜が怖いのか?」
「うーん。っていうか、怒らせると面倒っていうか」
「んん?」

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:14:30.44 ID:go5bAEUEo

「えー……?」
 リリーは顔をしかめてルークを見やった。
「だって町に行くんだろ? 楽しそうじゃんか」
 その顔はなにやらわくわくと輝いている。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/07(水) 22:15:26.21 ID:go5bAEUEo
つづく


27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/07(水) 22:31:30.47 ID:xri6cQ2t0



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/08(木) 21:05:28.11 ID:5Z7LdFTAo

 村を抜けて日が真上にくるくらいずっと歩いて歩き続けて。
 道の向こうに町の影が見えた。
 隣でずっとしゃべくっていたルークがだはぁとだらしない声を上げる。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/08(木) 21:06:06.50 ID:5Z7LdFTAo

 町の門をくぐってまず目に入るのは、視界いっぱいに開けた広場と正面にそびえる高い時計塔だ。
「でっ――かいよなあ」
 少年がそれを見上げて間抜け面を晒している。

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/08(木) 21:06:33.25 ID:5Z7LdFTAo

 月王草を求めてあちらこちら。
 広場に開いた青空市から裏路地の怪しいお店まで。
 色々回ったけれど、返ってくる答えは大体同じ。
「月王草? そんなの置いてないよ」
以下略



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