過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:30:15.27 ID:kZDZdb8No

 師匠は一瞬動きを止めて、それからゆっくりと身体を起こした。
「……リリー。これはなんだい?」
「さあ。適当に棚にあったのを持ってきました」
 抵抗がなくなったので、リリーは毛布を完全に奪い取ってやった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:30:42.39 ID:kZDZdb8No

「で。今日はこんな朝早くにどうしたんだい?」
「そうです、大変なんですよ!」

「寝ぼけて魔法で壁に穴開けたとか?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:31:08.94 ID:kZDZdb8No

 屋根裏に引き返すと、タビはまだそこで丸まっていた。
 師匠を起こしに下りる前と少しも変わっていない。
 師匠はそれを見てやっぱり眠そうにぼりぼりと頭を掻く。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:31:39.19 ID:kZDZdb8No

「そうだっけ?」
「ああ、師匠はいつもおそ起きですから知らないかもしれませんね」

 ふうむ、と師匠は顎に手を当てた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:32:07.15 ID:kZDZdb8No

「ちがいますよう。だってわたし、嫌な感じがしましたし」
 リリーがそう言うと、師匠は鋭く目を細めた。
「それは、本当かい?」
「はい」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:32:33.87 ID:kZDZdb8No

「そんなの分かってますよ。分かってても言わないようにしてたのに!」
 さすがにむかっ腹がたって強く師匠を睨んだ。
 それでも動じてくれないのが師匠なのだが。
「分かってても本人が言えないことは、誰かが代わりに言ってあげなくちゃいけないね」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:33:30.15 ID:kZDZdb8No

「タビ……」
 タビの体は温かかった。
 いつもは触ろうとすると怒るので、こうやって体温を感じることすらなかったのだけれど。
 なんだかそのぬくもりが無性に悲しい。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/05(月) 22:34:49.31 ID:kZDZdb8No
つづく

短めに話を組んだので、多分三日四日で終わるはず
もしよかったらどうかお付き合いを


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)[sage]
2012/11/05(月) 22:37:58.79 ID:ikuxvg+yo
おつ。面白そう


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/06(火) 18:16:13.35 ID:F7JvMVSIO
ほう


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