過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:52:35.65 ID:abYTtK5o0
 とうとうこの状況に耐え切れなくなった軍の脆い部分が崩れたのだ。そして、それをエルフ側が見逃すはずもなく、集中的にそこをより打ち崩していこうとする。
 それを見ていた男たちは頷き、動き出す。

男「さあ……行くぞッ!」

以下略



915:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:53:12.08 ID:abYTtK5o0
男「させるかっ!」

 簡略化した紋様を描き男は女魔法使いに危害を加えようとするエルフを風の魔法で切断する。胴から下を切り取られたエルフはそのまま地面に倒れ伏した。

男「女魔法使い、大丈夫!?」
以下略



916:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:54:41.72 ID:abYTtK5o0
男「次ッ!」

 すぐさま次の標的めがけて魔法を発動させる男。だが、状況は徐々に彼らに不利な方向へと動いていた。
 最初は突然の奇襲に動揺していたエルフたちだったが、さすがに場慣れしているのか、一度は崩れた陣形をすぐさま組み直し、男たちを少しずつ追い詰め始めた。

以下略



917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:56:10.85 ID:abYTtK5o0
そして、女魔法使いは動き出す。
 男に向かう魔法目掛けて彼女は立ちふさがる。
 迫る、魔法。
 動く、指先。
 刻む、紋様。
以下略



918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:56:49.45 ID:abYTtK5o0
女魔法使い「先生、どうです? 私も、戦えますよ。先生の教えてくれた魔法で、私から全てを奪ったエルフを殺しましたよ」

 嬉しそうに語る女魔法使い。褒めて欲しくて仕方がないといった様子だ。男に対してのみ純真無垢な少女のその行動を、彼女を拾い、身を守るためと言って教えた魔法で成し得た成果を全ての責任を持つと己に誓った彼が否定するわけにも行かなかった。
 それが、どれだけ歪んでいて、間違っていることだとしても……。

以下略



919:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:57:42.24 ID:abYTtK5o0
今日はここまでで。明日も続きを書けるようなら書きます。


920:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/21(金) 03:00:34.71 ID:EQPQHhQ80

SAOに展開が似てる気がする



921:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 22:46:16.35 ID:abYTtK5o0
>>920
ありがとうございます。
SAOに似てますかね? まあ、あれはネット小説から生まれた有名作の一つですし、無意識のうちに影響を受けてるかもしれないですね。


922:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 22:59:19.01 ID:abYTtK5o0
 エルフとの戦いを勝利で終えた人間側はその夜、一時的とは言え彼らを完全に退けたことを祝福し、小さな宴を開いていた。
 酒場に集まる人々の表情は笑顔に満ちており、そんな中今回の戦いを勝利に導いた立役者でもある男たち一同は西方の兵士たちに絡まれていた。
 お礼の言葉を述べ、酒を勧めるものや、酔った勢いでセクハラをしようとするもの。だが、この手の者たちの対処はみんなわかっているのか程ほどにあしらい、時にその流れに身を任せていた。
 もっとも、こんな雰囲気に慣れていない女魔法使いだけはオロオロとしていたが……。
 そんな中、男は一人基地の酒場を離れ、この基地の司令官の元に向かっていた。それは、男たち一同の身分を明かすためと、今後この基地を拠点として情報を収集する許可を得るためであった。
以下略



923:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 22:59:48.50 ID:abYTtK5o0
男「まずは、今回の件について謝罪を。我々は北方軍の一員でして、エルフたちの動向を調べる偵察任務のためここしばらく各地を見て回っておりました。
 その際こちらで軍とエルフが戦闘を行っているのを発見し、しばらく状況を見守っていたのですが、エルフたちの勢いがやや軍を優っているように思えて誠に勝手だと思ったのですが手を出させていただきました。
 もちろん、西方の軍が弱いというわけではありません。ただ、追い詰められた奴らの力は侮れるものではなかったため微力とはいえお力添えになればと思い、行動をとらせていただいた次第であります」

 なるべく、西方軍の顔を崩すことないよう言葉を選んで発言する男。本来であれば彼らはこの戦いにおける部外者である。
以下略



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