17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/04(月) 21:46:50.52 ID:z17TTo9R0
終わりよければ全てよしなんて、誰が言い始めた殺し文句だろうか。
まるで、結果さえよければ途中の苦難は全部を亡きものにしても許されるような、魔法の言葉だ。
彼、もしくは彼女が流した涙は幸福の陰に隠れてもよいのだろうかと、思わなくはないけれど。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/04(月) 22:06:12.65 ID:z17TTo9R0
「私ははな、知らせを聞き、悪くない落とし所にたどり着いたと思うたのよ?」
学園都市に居る少年の周囲は常に人の流れがあった。群衆は老若男女問わないが、少年は接した年頃の乙女の大部分の心を掻っ攫った。
野次馬どもは最終レースの勝者が誰なのか気になったものだった。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/04(月) 22:23:35.47 ID:z17TTo9R0
「―――育て子は、私にだって可愛い子に変わりない」
僕と彼女とでは善悪の基準が違うように、愛憎の基準もまた異なるのだろう。
一年おきに禁書目録(インデックス)の記憶を消し、僕と神裂を年単位で騙し続け、常に損得を考える人物だ。
20:投下終了[saga sage]
2013/03/04(月) 22:42:03.92 ID:z17TTo9R0
「……それこそ、余計なご心配かと」
「の、ようだったみたいだ。魔法名を後悔せなんだ。
この現状において名を誇りその志が折れぬならば、すでにFortis931の魔法名はステイル自身のモノであろう」
21:投下終了[saga sage]
2013/03/04(月) 22:50:39.20 ID:z17TTo9R0
1・5
ステイルや禁書目録が幼い頃から必要悪の教会に居たらな、という妄想です。
たくさんの乙コメントありがとうございます。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/05(火) 15:49:35.00 ID:u1ntCVeMo
乙
ステイルとローラの会話は腹のさぐりあいみたいで楽しい
23:2[saga sage]
2013/03/18(月) 20:14:22.10 ID:jlq0P1830
2
十数年ばかりの経験論で語られる若造の主張は、実のところ、本人が思っているより薄っぺらかったりするのだ。
24:2[saga sage]
2013/03/18(月) 21:02:42.37 ID:jlq0P1830
頬に当たる日射の刺激を受けて色のない肌がチリチリと微弱な痺れを感じる。
刺激によって増しつつあるほてりが健康的な顔色と縁遠い彼の顔面の不健康さに強調する。
横目でドア付近の座席を盗み見れば、ちょうどいい感じで日陰になっており、
紫外線を浴びなくてよい仕様に仕上がっているそちらの席のほうが一歩通行には特等席に思えた。
25:投下終了。[saga sage]
2013/03/18(月) 21:45:10.79 ID:jlq0P1830
今日は例年のこの時期に比べ気温が高く、一方通行は気休めで捲くっていた茶褐色のブレザーの裾を元通りに直した。
頬以外にも、手の甲までもが痺れてきた為だ。
そういえば、保護者の小言に根負けししぶしぶ制服を着用し始めた頃は、
「ここまで着慣れていないことが周囲にバレバレだと、変に清々しい印象になるじゃん……」と、
26:投下終了。[saga sage]
2013/03/18(月) 21:54:52.19 ID:jlq0P1830
2
第15巻で垣根くんが来ていたものが長点上機学園の制服だといいなと思い、茶褐色のブレザー。
乙コメントありがとうございます。次回こそは一週間後に。
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