過去ログ - ネミッサ「デビルサマナー鹿目まどか 対 魔法少女鹿目杏子」まどか「戦うの?」
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442: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:38:52.86 ID:wMXdjl1Q0

一方で、カーマは竜巻とシヴァの中間あたりに移動して浮遊していた。
そこで矢をつがえて合図を待つ。その矢の先は夜ではなく、シヴァ。

神話では、シヴァは瞑想の邪魔をカーマにされた。それに怒ったシヴァは
以下略



443: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:40:11.12 ID:wMXdjl1Q0

それをこの結界内で察したのは、ライドウと雷堂、そしてゴウトと業斗。
異常なことだと驚きを以て理解した。

『悪魔が、命令でもないのに捨て身の献身をする……だと?』
以下略



444: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:41:10.25 ID:wMXdjl1Q0

他の魔法少女や仲魔たちも、必死に攻撃を加える。夜はまるで歯牙にも
かけず移動する。まっすぐ躊躇いなく、まどかの元へ。
彼女は知っていた。まどかが自分を滅する力を有していると。その準備を
していると。
以下略



445: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:42:20.01 ID:wMXdjl1Q0

カーマは全く躊躇わず、誘惑の矢を放つ。
それにシヴァは気付いた。矢そのものではない。カーマの覚悟に。

(カーマ……。よかろう。お前の覚悟に応えよう……せめて、避けろよ)
以下略



446: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:43:29.52 ID:wMXdjl1Q0

竜巻が消し飛び、周囲に瓦礫が飛び散る。だがふたりは瞳を閉じること
なく、まっすぐに夜を見つめていた。機を見て二人は時間停止する。
ふわりと二人の翼で浮かび上がると、静かに夜の真正面に移動した。

以下略



447: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:44:04.95 ID:wMXdjl1Q0

それは、そこにいたすべてのものが目撃していた。

矢の当たった一点を中心に、淡い光が夜を包む。そしてそれが払暁の
明るさになると異変が起きた。暴れることなく、もがくことなく、
以下略



448: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:45:45.85 ID:wMXdjl1Q0

結界が解けて、皆は元の場所に戻る。激戦の後のあのファンタジックな
光景に心を奪われて放心状態になっていた。
そんななか、最初に心に己を取り戻したのはネミッサだ。マミに痛いくらい
腕を捕まれていた。そのため真っ先に我に返ることができたようだった。
以下略



449: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:46:23.59 ID:wMXdjl1Q0

そして、伝説の魔法少女たちも集まる。皆無言。それは悪い意味ではなく
言葉を交わす必要がなかったからだ。歓声が上がる中真っ黒に汚れた
顔を見合わせ、ようやく微笑む。心地よい沈黙。
誰も、本当に言葉が出せない。言葉を発したら、この心地よさが
以下略



450: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:47:17.89 ID:wMXdjl1Q0

はっとするほむらの顔。横で微笑を絶やさないまどか。状況がわからずとも
笑って受け止めている三人の前で、二人は近づき手を取る。

「やったよね。アタシ。やれたんだよね……。アンタを救えたんだよね」
以下略



451: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:47:53.91 ID:wMXdjl1Q0

泣きはらしたほむらとネミッサが落ち着くのを見計らい、シヴァが二人を
抱きかかえ肩に乗せる。驚き狼狽える二人に、戦闘に参加したすべての
視線が集まる。

以下略



452: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/07/13(土) 00:48:41.28 ID:wMXdjl1Q0

「おめでとう、君たちは偉業を達したんだね」

「白々しい」

以下略



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