過去ログ - ビッチ・2
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110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/13(水) 00:22:42.67 ID:X0l/dJT5o

 あのとき明日香とのトラブルを避けるために僕が早く家を出なければ、そしてあの朝突
発的な雨が降って奈緒が高架下で立ち往生しなければ僕たちは再会することすらなかった
はずだ。そういう意味では奈緒の言うようにすごい偶然と言えるだろう。

以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/13(水) 00:26:24.07 ID:X0l/dJT5o

 このあたりで僕はだんだんと奈緒が何を言いたいのかわからなくなってしまっていた。
いや、わからないというより考えたくないと言う方が正しいのかもしれない。マキさんは
何で奈緒と僕が再会すると、お互いが不幸になるなんて考えたのだろうか。何より、奈緒
と僕のあの朝の出会いは偶然ではなかったのだろうか。
以下略



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/13(水) 00:29:36.38 ID:X0l/dJT5o

「それって何? まだ何かあるの」

「あたしはね。お兄ちゃんより早く奈緒人さんがとあたしが兄妹だって気がついていた
の」
以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/13(水) 00:30:10.38 ID:X0l/dJT5o

今日は以上です

ここまでお付き合いいただいた方には感謝しています


114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/13(水) 00:33:12.46 ID:5uyHH2Ago



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/13(水) 15:50:39.72 ID:t7vCE4o6o



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/13(水) 20:22:50.26 ID:gdF8rTwto



117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:25:40.67 ID:bWGm8aPso

 やがて意識が覚醒した。フラッシュバックのときのような大袈裟な発汗や頭痛などは感
じない。そして奈緒は戸惑いながらも僕を冷静に見ているだけのようだ。明日香が自分を
見失ったときの僕を抱きしめてくれたような素振りはない。

以下略



118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:26:12.93 ID:bWGm8aPso

 奈緒が吹っ切れたように淡々と喋る様子に僕は何だか嫌な予感がした。

「お兄ちゃん、あたしを嫌いにならないで」

以下略



119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:26:45.46 ID:bWGm8aPso

結局、明日香が正しかったのだ。奈緒は僕を兄だと知って僕と付き合っていたのだから。
ただ、奈緒の言葉を信じるなら、それは僕を苦悩させようという彼女の悪意から起こした
行動ではない。そういう意味では明日香は間違っていたということもできた。今の僕にと
ってどちらの方がより心が休まるかという問題になると、必ずしも奈緒の善意が判明した
以下略



120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:27:20.78 ID:bWGm8aPso

 もともとマキさんの話とレイナさんという女の人の話を聞きたかったのだけど、そんな
風にいきなり話を変えられても、僕の考えは切り替えることはできない。頭の中で、清楚
で可愛らしい奈緒の口から出るとは思わなかった四文字の単語がぐるぐると渦巻いていた
からだ。
以下略



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