112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/13(水) 00:29:36.38 ID:X0l/dJT5o
「それって何? まだ何かあるの」
「あたしはね。お兄ちゃんより早く奈緒人さんがとあたしが兄妹だって気がついていた
の」
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/13(水) 00:30:10.38 ID:X0l/dJT5o
今日は以上です
ここまでお付き合いいただいた方には感謝しています
114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/13(水) 00:33:12.46 ID:5uyHH2Ago
乙
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/13(水) 15:50:39.72 ID:t7vCE4o6o
乙
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/13(水) 20:22:50.26 ID:gdF8rTwto
乙
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:25:40.67 ID:bWGm8aPso
やがて意識が覚醒した。フラッシュバックのときのような大袈裟な発汗や頭痛などは感
じない。そして奈緒は戸惑いながらも僕を冷静に見ているだけのようだ。明日香が自分を
見失ったときの僕を抱きしめてくれたような素振りはない。
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:26:12.93 ID:bWGm8aPso
奈緒が吹っ切れたように淡々と喋る様子に僕は何だか嫌な予感がした。
「お兄ちゃん、あたしを嫌いにならないで」
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:26:45.46 ID:bWGm8aPso
結局、明日香が正しかったのだ。奈緒は僕を兄だと知って僕と付き合っていたのだから。
ただ、奈緒の言葉を信じるなら、それは僕を苦悩させようという彼女の悪意から起こした
行動ではない。そういう意味では明日香は間違っていたということもできた。今の僕にと
ってどちらの方がより心が休まるかという問題になると、必ずしも奈緒の善意が判明した
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:27:20.78 ID:bWGm8aPso
もともとマキさんの話とレイナさんという女の人の話を聞きたかったのだけど、そんな
風にいきなり話を変えられても、僕の考えは切り替えることはできない。頭の中で、清楚
で可愛らしい奈緒の口から出るとは思わなかった四文字の単語がぐるぐると渦巻いていた
からだ。
121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:28:22.87 ID:bWGm8aPso
「・・・・・・そうだよね。何か恥かしかったから勝手に話を進めちゃったけど、実の妹から愛
の告白なんかされたらお兄ちゃんだって混乱するよね」
「正直に言うとそういうこと」
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/17(日) 00:29:44.37 ID:bWGm8aPso
僕はついさっきまでもう揺るがないでいられると思っていた。もう僕には明日香しかい
ない。いや、そういう言い方では明日香には失礼だったろう。もうとか言うべきじゃない。
もともと僕には明日香しかいなかったのだ。明日香の僕への献身的な態度のせいだけじゃ
ない。きっと僕は明日香が僕につらく当たっていたあの頃から、彼女のことが気になって
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