過去ログ - 【18禁】戦場ヶ原「私を抱いて欲しいのよ」貝木「は?」
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1: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:19:53.69 ID:RItGHpGd0
ウイモノガタリ
『初物語』

――第嘘話 ひたぎドッグ


化物語SS。18禁注意。恋物語ネタバレ過多。書きだめ完結済みです。

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2: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:22:19.79 ID:RItGHpGd0
001
戦場ヶ原ひたぎの語りで物語が幕を開けるものだと思ってスレッドを開いた読者諸君。お前達はひとり残らず騙された。
この件からお前たちが得るべき教訓は、「嘘を嘘と見抜けない人間には(掲示板を使うのは)難しい」という事だ。
もっともこれは、掲示板だけには限らんだろう。嘘を嘘と見抜けない人間にはそもそも生きていく事すら難しいと思うが。
見た物を簡単に信じるな。自分の本音など 口に出すな。他人の言葉は疑って聞け。見ざる言わざる聞かざるだ。
以下略



3: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:23:44.56 ID:RItGHpGd0
これから俺が語るのは戦場ヶ原ひたぎという女と、 この俺、貝木泥舟の一夜の蜜月の物語だ。
早速「蜜月」などと うそぶいてはみたものの、まぁ、下種な言い方をしてしまえばただの猥談と言えるような物だ。
苦手な者は早々に立ち去った方が良いだろう。

また、そうなってくると当然意味合いとしては「NTR物」というジャンルになるらしい。
以下略



4: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:25:57.89 ID:RItGHpGd0
そもそも「エロい物」を期待してスレッドを開いたであろうにも関わらず、スレタイ通りの台本形式ですらない上に
中年の語り形式の地の分で始まるという、嫌がらせのようなスレッドだ。これではスレタイ詐欺と呼ばれた所で何の反論も出来ない。
詐欺は俺の得意分野だがな。

果たして最後まで読むような酔狂な者がどれほどいるかなど想像も出来んが。


5: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:27:11.94 ID:RItGHpGd0
それでは。

そんな敬虔なる読者諸君に向けて。戦場ヶ原ひたぎとこの俺、貝木泥舟の一夜限りの恋物語を語ってゆこう。
戦場ヶ原と俺の間で恋物語なんて色気ある物が成立するはずも無いのだが、そこは俺の生き様である詐欺を目いっぱい働かせて。
虚実入り乱れ、ある事無い事織り交ぜて、正々堂々正面切って大ボラ話を語らせて貰おう。
以下略



6: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:36:12.69 ID:RItGHpGd0
002
季節は秋を終え冬へと差し掛かっていた11月末。
戦場ヶ原ひたぎからの無茶苦茶な依頼を受けた懐かしいあの元旦から、もうすぐ1年が経とうとしていた、ある金曜日の事。
その日、俺は大阪にいた。

以下略



7: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:37:02.13 ID:RItGHpGd0
ともかく俺はどこかは知らんがとあるコーヒー店で、ホイップクリームとキャラメルシロップが山ほど浮かんだコーヒーを片手に
仕事の算段を進めていた。俺は甘い物が好きなのだ。

B4の大き目のノートを広げ、そこに今働いている詐欺の取引相手、関連会社、そこに関わっている人間を書いて相関図を作っていく。
詐欺を働くために接触した会社の社長の名前を書き、その横に似顔絵を描いてゆく。タヌキのような顔をしたタレ目のオヤジの顔だ。
以下略



8: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:38:14.46 ID:RItGHpGd0
003

『もしもし、貝木?私よ、私』

「戦場ヶ原か。何の用だ」
以下略



9: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:39:41.52 ID:RItGHpGd0

「それで、何の用だ戦場ヶ原」

『……私が貴方に連絡するといえば、仕事の依頼に決まっているでしょう』

以下略



10: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:40:18.79 ID:RItGHpGd0

「……何?」

詐欺ではな い?詐欺師に電話をかけて仕事の依頼と言っておきながら、依頼の内容は詐欺では無いだと?
何を言っているんだこの女は。ピザ屋に電話をかけて「ピザが食べたい訳では無い」とでも言うような物だぞ。
以下略



11: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/16(土) 23:59:43.31 ID:RItGHpGd0

004
すぐさま俺は電話を切った。
今のはきっと何かの間違いだったのだろう。戦場ヶ原が間違っていたのか、俺が間違っていたのかはわからんが、
間違っても間違いではないはずが 無い事は間違いない。そうであってくれ。
以下略



12: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:01:15.72 ID:urpXpriA0

『……ごめんなさい、いきなりこんな事を頼まれたら不審に思うのは当然よね。
 だけど貝木、私は真剣なの。ふざけている訳じゃない。私は貴方に依頼して、お金を払って、貴方に抱いて欲しいのよ』

「……どうやら本気のようだな。理由も状況も一切見えては来ないが、それだけは解った」
以下略



13: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:02:16.67 ID:urpXpriA0

『大阪ね、わかったわ。前と違って行きやすいから助かるわね』

「俺だっていつでも日本の端ばかりに居る訳では無い。むしろ人の多い繁華街こそ詐欺が働きやすいからな」

以下略



14: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:20:32.00 ID:urpXpriA0
005

その後喫茶店での作業を終えた俺は、そのままの足でノートに書き記した会社に出向き、狸顔の社長を相手に架空の商談を行った。
戦場ヶ原の事は気になったが、大坂の商人は考え事をしながら騙せるような甘い連中では無い。
俺の口八丁手八丁のプレゼンでどうにか商談をまとめ終えると、時刻はもう18時半を回っていた。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/17(日) 00:28:27.67 ID:2WQmcKVDO
クソスレ書いて楽しいか?さっさとしねks


16: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:32:02.42 ID:urpXpriA0

『貝木?着いたわよ』

「ぷに子か。早かったな、俺ももうすぐ駅に着くところだ。構内の喫茶店にでも入って待っていてくれ」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/17(日) 00:34:03.93 ID:yr86NvG00
かいきでーしゅさん語りじゃ騙されてる気分しかしねーなw
頑張ってくれ、それっぽいし


18: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:38:28.20 ID:urpXpriA0

丸い黒ぶち眼鏡に、赤と白のストライプが入った三角帽子。
それは、紛う事無き食い倒れ人形……正式名称「くいだおれ太朗」そのものの格好だった。
服装はいかにも女子大生といった感じの、それなりにお洒落な格好をしているものだから
それが余計にアンバランスな外見となり、異彩を放っている。
以下略



19: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:43:26.46 ID:urpXpriA0

俺は絡まれている戦場ヶ原を無視する形で 店を離れ、駅のトイレで着替えを始める。
元々着ていた背広とシャツを予め用意していた紙袋に入れ、代わりに取り出したのは縦縞のユニフォーム。
阪神タイガースの応援用ユニフォームだ。
半袖のそれを素肌の上に身に付けると、次はメガホンを首から下げ、キャップをしっかりと目深に被る。
以下略



20: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:49:13.64 ID:urpXpriA0

正直今回は同じ地方色を利用した勝負だった事もあり、互角の戦いになると予想したのだが。
どうやらこの俺の鳥肌が勝負の決め手となったようだ。残念だったな戦場ヶ原。そんな大仰な名前をしているお前だが、
戦場におわす勝利の女神が微笑んだのはこの俺だったという訳か。

以下略



21: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:56:08.37 ID:urpXpriA0
006

「貝木、夕飯は食べたの?」

カプチーノを飲み終え早々に店を後にした俺たちは、道頓堀を歩きながら次の店を探していた。
以下略



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