972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 11:54:54.01 ID:jL6YsQ4b0
荒巻何時になったらこの馬鹿アク禁にしてくれるんだろ…
973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 11:59:09.14 ID:nQ4y3AGI0
「なぁんでぇ!?」
それが合図だった。
パンっと音と同時に女生徒が倒れた。
「きゃあああ!!!」
「いやぁ!!」
974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:01:11.63 ID:nQ4y3AGI0
パァン!
階段を登ってる途中、一人の男子が撃ち殺された。
「きゃあ!!」
「やだやだやだぁ!!」
975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:01:50.71 ID:nQ4y3AGI0
林の中を一人歩く姿があった。彼の名前は柊靖治(男子19番)。そう、名城雅史の親友の一人だ。
分校を出発してから、かなりの時間が経っているのにもかかわらず、彼も雅史と同じく、仲間になれるような、話が分かるクラスメイトとは、いまだに出会えてはいなかった。と言うよりも、彼は分校を出発して以来、誰にも遭遇すらしていなかったのだ。つまりはこのゲームに乗ってしまった生徒にもまだ出くわしていない。そのせいか、彼はまだ冷静に思考を働かせ続けることが出来ていた。
彼の目的は、とにかく話の分かるクラスメイトに出会い、そして共に脱出する方法を見つけだすということだった。考えていたことは雅史とまったく同じである。
もちろん靖治が一番信用できる人物と言えば、雅史、それから杉山浩二(男子11番)、それに桜井稔(男子9番)であるのだが、話が分かるクラスメイトとなら誰とでも会えればいいと思っていた。
しかし先ほど、どこかから銃声らしき音が聴こえてきた。もちろんその銃声とは富岡憲太が銃を撃ったときのものだ。しかし当然、靖治には銃を撃った人物が誰であるのかなど知る由もなかった。ただこのゲームに乗ってしまったクラスメイトが存在することは分かった。
976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:02:18.38 ID:nQ4y3AGI0
彩香の首には枝からまっすぐに延びたロープが巻き付いていた。首を吊っている状態だ。
くそっ!自殺か!
靖治は自分がよく知っているクラスメイトの一人が、自分の目の前で、こんな姿でいることに愕然とした。だが、もしかしたら彩香はまだ息があるかもしれない。靖治は荷物を全て木の根本に置き、幹によじ登って枝からロープをほどき、彩香の体を地面に寝かせた。そして彩香の息があるかどうかを確かめようとしたが、すでに彩香の体は冷たくなっており、死んでいることは明らかであった。
戸口さん…。
977:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:03:14.73 ID:nQ4y3AGI0
蛹鈴%蛻縺九i繧
978:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 12:03:21.25 ID:59rXRImJo
続きは次スレか
>>1000なら今回Hシーン有りで
979:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:03:51.43 ID:nQ4y3AGI0
上原絵梨果(女子2番)は全くしゃべらなかった。喋る気力がないのだ。元々、気の小さい絵梨果は、仲良しグループの中でも最もおとなしい存在であった。そんな絵梨果がこんな殺し合いゲームに放り出されて、まともに喋ることなど出来るはずがなかった。
完全に怯えきった絵梨果は意気消沈していた。
「絵梨果、大丈夫?」
すぐとなりに座っていた眼鏡をかけた女生徒、石川直美(女子1番)が心配して話しかけてきた。
「う、うん…。だいじょうぶ…」
980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:04:29.01 ID:nQ4y3AGI0
「あたしはすかさず淳子に歩み寄って言ったの。『一緒にみんなを探そう』って。でも淳子はそれに応じなかった…。淳子は私達と行動することを拒否したの…」
直美は当然のことながら、智里もその話を聞いて呆然としていた。もちろん絵梨果もだ。
「なんで…? 淳子はなんで、私達と一緒にいたくないって思ってたの?」
直美が美咲にくってかかるようにたずねると、美咲は再び絞り出すように話し出した。
「あたしももちろん淳子にその理由を聞いたよ。そしたら淳子こう言ったの。『彼を探しに行く』って…」
981:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:42:27.01 ID:nQ4y3AGI0
ああ、そうだ、私のまわりには、こんなにも優しい仲間がいるんだ。確かに淳子に、私達よりも彼の方を選ばれてしまったことは残念だけど、私はそれでも淳子のことが大好きだ。直美だって、いつも私と仲良く優しく接してくれた…。そうだ、悲しむことなんて何もない。私はもう大切な物は手に入れているのだ。
「ねえ。直美が帰ってきたら今度は忍を探しに行かない?」
智里が新城忍(女子9番)の名前を出した。今のところ、このグループのメンバーの中で彼女だけは唯一、出発以降の消息が全く不明のままなのだ。
「見つかるかな…?」
絵梨果はちょっと不安だった。移動する途中、だれかと遭遇する可能性が高いからだ。他の生徒との遭遇は戦闘になる恐れもあり、あまりにも危険だ。
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