969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:00:18.85 ID:D/J1TKXp0
  
 男子12番・津村翔平(つむら・しょうへい) 
  
 水泳部。男子主流派運動部系。 
 明朗活発で、面倒見が良い。 
970:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:01:33.82 ID:D/J1TKXp0
 大東亜総合大学の後ろには、山がどっしりと構えている。 
 決して大きなものではないが(せいぜい標高300mほどだろう)、正面から見たキャンパスと、その奥の緑の覆い茂る山とのセットは、見る者を多少なりと感動させる。 
 裏山そのものはプログラムのエリア外だが、その入り口はエリア内だ。 
 地図の左上、A=01エリアからA=03エリアまでがそれにあたる。 
 その中のA=03エリアに須藤大和(男子7番)と玖珂喬子(女子9番)はいた。 
971:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:03:20.89 ID:D/J1TKXp0
 喬子を見たが、表立って変化はなかった。 
 大和の気持ちを汲んで、見せなかったのだろうか。 
  
 おそらくそうだろう、喬子は――俺の彼女は、そういう子だ。 
  
972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 16:03:39.27 ID:cy1KF+rh0
 なんでこのバカは自分が規制される確立が増えるだけなのにクソSSとレスをコピペしてくるんだろうか 
973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:05:46.30 ID:D/J1TKXp0
 「…それ以上言うな。 
  そういうの、言ってほしくない」 
  
 「でも、あたしはもう、誰にも――」 
  
974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:12:35.05 ID:D/J1TKXp0
 わたしは、不良って呼ばれる人たちが嫌い。 
 あのろくに努力も何もしない姿とか、校則を完全に無視した容姿とか、学校に来ているくせに授業に出ていない怠慢さとか。 
 それは、結構前から思っていたこと。 
 だけど、今は“嫌い”なんて言葉では片付けられない。 
 そう、“憎い”、の方が正しい。 
975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:13:17.11 ID:D/J1TKXp0
 紗和子はとても大人しい少女だ。 
 自分から人に声を掛けるということは苦手とするところで、生真面目な性格も手伝ってか、中々友達ができなかった。 
  
 そんな小学校時代、唯一と言ってもいい友達がいた。 
 それが、玖珂喬子だった。 
976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:14:43.00 ID:D/J1TKXp0
 大和が反射的にベレッタを掴んだ。 
 喬子は信じられないといった目で、紗和子を見つめている。 
 その瞳が潤んでいた。 
  
 「どうして……どうして…そんな…」 
977:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:15:53.03 ID:D/J1TKXp0
 プログラム本部となっている3号棟の真北に位置する2号棟は、地図におけるA=05エリアにあたっている。 
 その3階にある比較的大きな2?3A教室の窓を開けて外を見ていた常陸音哉(男子14番)が、少しがっかりしたように溜息を吐いた。 
  
 「仕方ないわ… 
  窓に鉄板張ってあったから…」 
978:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:16:58.54 ID:D/J1TKXp0
 「紗和ちゃんには、ずっと猫被って接するの?」 
  
 多分これから先、ずっと一緒に行動するのであれば、それは多少なりとも音哉の負担になるだろう。 
 それに、3人でいる限り猫を被り続けるはずなので、本当の音哉にしっくりきている愛美にとっては、あまり気持ちのいいものではない。 
  
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