過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:54:29.73 ID:2VWMQUCT0

『…晶葉』

『ごめん』

以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:54:59.15 ID:2VWMQUCT0

晶葉が取り出した1枚のカードキー。
非常用の緊急エレベーターが作動する。

よく考えればそうだ。
以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:55:32.28 ID:2VWMQUCT0

とにかく足が傷んで、何度か膝を折る。
けれど、その度に晶葉が身体を貸してくれる。
ごめん、いいんだ。幾度となく同じやりとりを繰り返す。

以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:56:09.07 ID:2VWMQUCT0

「ああ、だいじょうぶか。もうすぐ河川敷へ着く…階段が近い、気をつけろ」

『ごめん、ありがとう』

以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:56:42.36 ID:2VWMQUCT0

20時14分。河川敷への階段をゆっくりと降りてゆく。

さく、さく。生い茂る草を踏みしめる音だけが、ただ、響く。

以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:57:16.63 ID:2VWMQUCT0

20時17分。左目と右腕を失った。

左目も、右腕も確かにそこにある感覚。

以下略



70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/22(金) 12:58:28.79 ID:2VWMQUCT0

20時20分。残った力も少ない。

右腕も存在していない。晶葉の顔も、よく見えない。
けれど、痛む足で支えて、立ち上がって、晶葉のほうを振り返る。
以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:59:22.52 ID:2VWMQUCT0

『永遠の別れってわけじゃない』

『だから、そんなに気にすることはないさ』

以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 13:00:49.96 ID:2VWMQUCT0

20時25分。ボイスレコーダーのスイッチを入れる。
全てのメッセージを消去して、俺の声で上書きをする。

もう1度、呟いた。彼女への想いを。
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 13:01:34.61 ID:2VWMQUCT0

[ 池袋晶葉 side ]

彼の腕が消え、指が消え、残ったものはこのボイスレコーダー。
どうやら、もう前も見えないらしい。私は目の前にいるというのに。
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 13:02:10.64 ID:2VWMQUCT0

彼の口がかすかに動く。
何かを伝えようとしている?

ご、め、ん。
以下略



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