過去ログ - 美希・雪歩「レディー!」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:23:39.11 ID:sFFUNv8Z0
 響は、顔がカァーッと熱くなった。
 自分の落ち度を指摘されたせいもあるが、貴音のことも責められるのは我慢できなかった。
「違う! 自分はちょっと寄り道しちゃったから遅れたんだけど、貴音は違うさー!
 貴音は――」

以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:25:35.22 ID:sFFUNv8Z0
「そうは言っても、どのように行えば良いでしょうか」
 961のレッスンを行っていた男性のコーチは、少し困惑した表情で律子に聞いた。
 突然の提案に戸惑っていたのは律子も同じであったため、どう返答して良いのか律子は迷った。

「そうですね―――基礎練は、私達も一緒に参加できると思います。
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:27:45.33 ID:sFFUNv8Z0
「曲名は『The world is all one !!』という曲です。
 本当は、五人くらいのユニットで本日お披露目できれば良かったのですが――」

 律子が曲を簡単に紹介する。
 ここしばらく、765プロのアイドル皆で練習をしている、明るい曲調のナンバーだ。
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:30:32.14 ID:sFFUNv8Z0
「んな訳ねぇだろ。レベルの低いダンス見せやがって」
 開口一番、冬馬が悪態をついた。

「一人を除いて、それなりに実力があるのは認めるよ。
 だが、センターで踊っていたヤツにレベルを合わせてたんじゃ、このユニットじゃあトップに立てねぇ」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:32:36.78 ID:sFFUNv8Z0
「では、『Alice or Guilty』という曲です。ご覧下さい」
 961のコーチがジュピターの曲を紹介する。
 765側を含め、不思議な緊張感が部屋の中を包んだ。

 曲の振り付けは全体的にゆったりしているものの、ジュピターのダンスは一挙手一投足に隙の無さを感じさせた。
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:34:22.98 ID:sFFUNv8Z0
「ちょっと待つの」
 美希が突然ジュピターに言い寄った。

「レベルの低いダンスを見せてるのは、そっちだって同じじゃないの?」
 美希はそう言うと、突然その場でメロディを口ずさみながらステップを踏み始めた。
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:36:29.29 ID:sFFUNv8Z0
「良くやったぞ、美希! あの連中の呆気に取られた顔ときたら、もう最高だったさー」
 帰りの車内で、響は大声で笑いながら美希の肩を叩いた。
 美希も誇らしげな笑顔を浮かべつつ、胸を張っている。

「美希の飲み込みの早さは真、目を見張るものがあります。
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/23(土) 22:37:23.09 ID:aTLDDD3Qo
美希は天才で凄いなぁ
他は凡人でしょぼいなぁ


55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:40:46.98 ID:sFFUNv8Z0
 美希が765プロに来て三週間が経とうとしていたある日、律子が美希を呼び出した。
「あなたにも、そろそろオーディション受けてもらおうと思ってね」

「どんな番組?」
「TBKの夜にやってる歌番組よ。『私の音楽』っていう、23時前の5分枠のやつ」
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:42:06.97 ID:sFFUNv8Z0
 TBKのオーディションには、雪歩が付き添った。
 後部座席に座った美希は、しきりに助手席を叩き、雪歩に『Relations』を何度もリクエストした。
 その度に、雪歩がオーディオを操作し、車内で『Relations』をリピートさせる。

「じゃあねなんて いーわないーでー またねーていーってー」
以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:43:50.01 ID:sFFUNv8Z0
 雪歩の目には、オーディション会場で踊る美希の姿が輝いてうつった。
 いつか電車の中で見た、あのまぶしさだ。

 ライトに照らされた金髪が華麗に舞う会場に、華のある歌声が響く。
 審査員達の誰もが身を乗り出し、突如として現れた逸材を食い入るように見ていた。
以下略



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