過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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297: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:47:49.77 ID:NWEpM7fj0
「ええ。光や電磁波については様々な議論がなされている。
たとえば光は波なのか粒子なのか、とか。アインシュタインの光量子仮説なんかはそれでノーベル賞を貰ってるわね。
まあそこから量子力学なんてのも発展したわけだけど」

美琴は一度切って、
以下略



298: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:49:55.70 ID:NWEpM7fj0
「まだまだね。もう二倍」

またも溶断ブレードが爆発的な音をたてる。
誘蛾灯の虫を焼くような音が響いた。

以下略



299: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:52:07.03 ID:NWEpM7fj0
溶断ブレードはあまりにも致死率が高すぎる上に、砂鉄ほどの応用性を持ってはいない。
普段の美琴なら全く必要になることがないものだった。
それに、長ければ優秀というわけでもない。
そしてフッ、と美琴から伸びていた溶断ブレードが空気に溶けるように消滅した。
それを見た麦野が怪訝な目で美琴を見る。
以下略



300: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:53:55.42 ID:NWEpM7fj0
「がはァ……!」

美琴の打撃が的確に麦野の右肩を捉えた。
骨は折れてはいない。とはいえ、走り抜ける激痛に麦野は動きを止める。
それは人間なら当然の反応だった。
以下略



301: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:55:20.18 ID:NWEpM7fj0
「クッソがァァああああああ!! チョコマカしやがって、ゴキブリかテメェはァ!!」

高まる苛立ちに麦野は叫んだ。もともと麦野沈利という人間は我慢強いタイプではない。
美琴を捉えられず、一方的に攻撃を受けるこの状況に彼女の苛立ちが爆発する。
そして頭に血が上り、余計に冷静さを失い更にどろ沼へと嵌っていく。
以下略



302: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:57:44.82 ID:NWEpM7fj0
散々偏光能力を使い麦野を翻弄し、そして今回は正直に真正面から攻撃したのだ。
美琴の口車に乗せられ、偏光能力にのみ警戒していた麦野は美琴からすればただの的でしかなかない。
能力によって強化され、腰の入った美琴に無防備な腹を激しく殴打された麦野は思わずその場に片膝をついた。

美琴はその隙を逃さず好機到来とばかりに追撃をかける。
以下略



303: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 00:59:16.64 ID:NWEpM7fj0
たしかに像を違う位置に結ばせてしまう以上、視覚は当てにならない。
ただ偏光能力に苦戦した白井と麦野では、状況は同じではなかった。
あくまで点攻撃である白井の空間移動に対し、麦野の原子崩しは範囲攻撃を可能とするからだ。

そして何より。麦野沈利という人間は、美琴の想像以上に怒りやすかった。
以下略



304: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 01:00:35.67 ID:NWEpM7fj0
それにこの状態が長く続けば、負荷のかかっている美琴の肉体の方が先に限界を迎えてしまう。
磁力と身体能力を最大に発揮し、緊急回避を幾度も行い、空気の爆発を利用した飛翔をし、何とか回避し続ける。
だがそろそろ危ない。回避速度が遅くなってきている。
このままでは原子崩しの直撃を受けることになってしまう。

以下略



305: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 01:03:03.41 ID:NWEpM7fj0
「ハァ、ハァ、ハァ、テメェ、何を……」

「アンタは可哀相な奴よ。序列でしか自分の価値を計れなくて、そのために自分の体まで壊して。
何かに取り憑かれたように、もう引き返せないところまで来てしまった。だから私がアンタを解放する」

以下略



306: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 01:03:34.42 ID:NWEpM7fj0





以下略



307: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 01:04:43.86 ID:NWEpM7fj0
「つーかまーえたー」

隙を晒した麦野沈利を、背後から美琴ががっしりと捕まえた。
最初からこれこそが狙い。
この舞い上がった粉塵に紛れて麦野を捕らえるためだったのだ。
以下略



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