過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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729: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:33:55.48 ID:tI6cvgON0
まるで教え子を自慢する教師のような声。
まるでわが子の成長を誇る父親のような言葉。
まるで親友を讃える友人のような口調。

「そんなわけ、ないじゃないですか」
以下略



730: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:35:26.28 ID:tI6cvgON0
何かあれば美琴はすぐに能力を使って解決しようとする。
そんな人間が、善人には程遠い。
そういうのは上条当麻こそが。いや、もしかしたら上条も本当の善人とは呼べないかもしれない。
上条も美琴と同じで、何かあればすぐに右手を握ってしまう。
すぐに力に訴えてしまうということだ。
以下略



731: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:38:21.72 ID:tI6cvgON0
「あれは不可抗力だった。慰めでも気休めでもなく、本気でそう思う。
君は騙されてしまっただけなんだ。もっとも、こう言っても君は割り切れないだろうけどね」

「…………」

以下略



732: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:40:44.99 ID:tI6cvgON0
「筋ジストロフィーの治療だろう? 何とも君らしいと思うよ」

「もともとが、私の力はそのために使われるはずでしたから」

未だ治療法の確立していない筋ジストロフィー。
以下略



733: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:42:54.88 ID:tI6cvgON0
「今までの話とは全く関係ないことなんですけど」

美琴は前置きして、

「先生、お話が。いえ、お願いしたいことが」
以下略



734: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:44:51.82 ID:tI6cvgON0
(……駄目だ。弱気になってる、私)

終わらせられるのだろうか、などという甘い考えでは駄目だ。
終わらせるのだ。この手で、確実に。
それに美琴は一人ではない。
以下略



735: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:46:02.89 ID:tI6cvgON0
どうやら冥土帰しが白井に、というより常盤台に連絡してしまったようだ。
そういえば口止めするのを忘れていた。
白井はグイグイと美琴に迫り、美琴の全身を舐め回すように見つめた。
ただしそれにいつものような変態的な意味合いは含まれてはいない。

以下略



736: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:48:18.54 ID:tI6cvgON0
「お姉様が何か大変なことを抱えてらっしゃるのは一目瞭然ですの!!
今回のお怪我だってそういうことでしょう? つい先日のことも、明日のことだって!!」

それは敬愛するお姉様の力になれない白井の、悲痛な叫びだった。
いつも、美琴に置いて行かれてしまう。
以下略



737: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:49:54.70 ID:tI6cvgON0
「私がそんなことを考えてると本気で思ってるの?
アンタを力不足の足手纏いだと思ってるなんて、本気で言ってるの?」

「しかし……っ」

以下略



738: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:51:12.69 ID:tI6cvgON0
「私が帰るところはいつものあの常盤台寮でしょ。
あの部屋は私一人で使うにはちょっと広いし?
もうあそこにはアンタがいるのが私の中で当たり前になってんのよね。
だからさ、待っててくれないかな?」

以下略



739: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:52:57.61 ID:tI6cvgON0
「約束するわ」

白井の眼前で人差し指をピンと立て、微笑みかける。
もしかしたら無事に、という部分は守れないかもしれないけれど。
帰ってくる、の部分はきっと守ってみせる。
以下略



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