1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:29:46.58 ID:KvXHbuyeo
「一番いい景色が見えるところでお話がしたいです」というメールに、考え抜いて返信したのが昨日の夜だった。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:30:16.87 ID:KvXHbuyeo
待ち合わせの場所までは別々に行くことにした。今日話す相手があの子なら、私はそうしなければならない。
ここに来るまでの妨げとなるであろうものは全て排した。相手があの子なら、私はそうしなければならない。
どうしても先に着きたかった。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:31:11.06 ID:KvXHbuyeo
憂「……紬さん」
紬「……いらっしゃい、憂ちゃん」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:32:50.34 ID:KvXHbuyeo
そんな私達の今。
唯ちゃんは大学を出て教師へと一直線。
私は父の事業の一部を継ごうと努力し。
憂ちゃんは……養護教諭になっていた。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:33:48.07 ID:KvXHbuyeo
でも同時に、こうも思う。
憂ちゃんはいろいろ予想しつつも、どこになろうと「びっくりしました」と言ってくれるのではないか、と。
社交辞令というのに近いけれど、それとも少し違う、続く言葉を引き出す『話術』として。
自らの戸惑いを見せることで、私の思案の果ての決意を「教えてください」と言ってくれているんだ。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:34:23.50 ID:KvXHbuyeo
憂「そうですね、ここからなら桜が丘の表半分くらいは見えそうですし。紬さんらしい素敵な判断だと思います」
紬「ありがとう」
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2013/04/23(火) 08:35:50.86 ID:KvXHbuyeo
憂「……元々、紬さんがしたいという事自体に何か言うつもりはありませんでした」
紬「この前も、憂ちゃんはそう言ってくれたね」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/04/23(火) 08:36:20.24 ID:KvXHbuyeo
憂「何があっても、お姉ちゃんの味方でいてくれますか?」
紬「……! それは、絶対に、必ず。命に換えてでも!」
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