5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:03:02.67 ID:Twdko/5W0
 【第一章】 
  
 〜出会いと告白〜 
  
 俺は一人っ子で厳格な道議の父親の下、過干渉で厳しい家庭で育った 
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2013/04/27(土) 01:03:53.56 ID:Twdko/5W0
 それは中学1年の夏で一学期も終わりに迫った7月中旬 
  
 北海道も本格的な夏を迎え、日差しが強い日が続いていた 
 学校でも制服が夏服に変わり、皆が薄手の服装で登校するようになっていた 
  
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2013/04/27(土) 01:06:00.58 ID:Twdko/5W0
 桜はすこし間をおいた後、俺の名を呼んだ 
  
 桜「翔」 
 俺「うん?どうした?」 
 桜「あの机に入ってた手紙読んで来てくれたんだよね?」 
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2013/04/27(土) 01:07:06.35 ID:Twdko/5W0
 桜「でも、翔は気付かないだけで、女の子は翔の頼れるところとか評価してるよ」 
 俺「え?そうなの?なんか照れますね。それ」 
 桜「軽く流さないの!」 
 俺「ごめん」 
 桜「でね…あたしが今日翔に伝えたかったことは…」 
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2013/04/27(土) 01:07:50.42 ID:Twdko/5W0
 俺の人生の中での初めての告白は桜からされた 
 予想外であったが、素直に彼女でよかったと思えた 
  
 俺「あの…」 
 桜「待って!今すぐ答えが欲しいわけじゃないの…。すこし慎重に考えてから答えを聞かせて…。じゃああたし部活の時間過ぎているからもう行くね!バイバイ!」 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:10:18.33 ID:Twdko/5W0
 家に帰り、制服のままベッドに倒れこむ 
 何も考えないでいると桜ばかりを無意識に考えるようになっていた 
 もう俺は気付いていたんだ 
 答えはあの時既に出ていた事に 
  
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:11:45.28 ID:Twdko/5W0
 翌日 
 俺はいつもより早めに出た 
 教室になるべく早くに到着するためだ 
 到着すると、すでに生徒玄関は開けられていて、外靴から上靴に履き替える際に、自分のクラスメイトの出席番号が書かれた下駄箱を確認し、胸を撫で下ろした 
 まだ、クラスには誰も来ておらず、俺が一番だったからだ 
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:12:53.88 ID:Twdko/5W0
 そのままホームルームが終わっても手紙に気付くことはなく、時は過ぎていった 
 一時間目の数学が始まり、なんとなく黒板に書かれた問題を解き終わったので、周りを見渡すと桜が机の下で何かを手にしている姿が見えた 
 視力が良い俺は、その手元にあるのが自分の手紙だと確認できた 
  
 その瞬間、何故か期待と不安が一気に押し寄せてきた 
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:14:18.16 ID:Twdko/5W0
 授業が終わると、桜が俺の方にやってきた 
 それを見ている周りの目線がかなり痛い 
  
 桜「ねえ、翔」 
 俺「どうした?桜」 
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:15:25.31 ID:Twdko/5W0
 次のチャイムがなり、俺は走って教室へと戻った 
  
 時間が過ぎるのは早いもので、あっという間に放課後を向かえた 
 俺は早めにF組に向かい、他の生徒の注目をさけようとしたが、それは無理な話だった 
  
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