過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 18:06:23.60 ID:EE7vA+u1o
シラユキは何をかんがえてるんだ……


478:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 01:08:25.57 ID:csq20lXz0
どうなるのか不安すぎる…



479:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:33:13.24 ID:2Yrmim71o

 檀上は思ったよりも広く、また寒々しかった。
 見下ろす視界は人と傘で覆い尽くされている。
 
 階段を昇るとき、村長が傘を畳むように言った。
以下略



480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:33:44.33 ID:2Yrmim71o

 その一瞬のゆらぎが、わたしを余計に混乱させる。
 
「さすがにあなたの腕では、首を落とすのは難しいでしょうね」
 
以下略



481:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:34:25.29 ID:2Yrmim71o

「これから先のことは、すべてあなたが選んでください」

「ちょっと待って、選ぶも何も、この状況じゃ――」

以下略



482:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:35:41.41 ID:2Yrmim71o

 シラユキはわたしの手のひらに銃を握らせる。それからわたしに弾丸を込めるように言った。

 わたしは混乱しながらも、人々の目を気にして、弾倉に弾を込める。
 何が起こっているんだろう。どうしてこうなったんだろう。
以下略



483:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:36:44.97 ID:2Yrmim71o

 わたしが黙り込んでいると、ツキを抑え込んでいた二人の男が、彼を濡れた地面にうつ伏せに組み伏せた。
 それを遮り、ふたりをツキから離れさせる。

 彼は特に縛られていたわけでもなかった。もう全身は自由だ。
以下略



484:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:37:15.80 ID:2Yrmim71o

「どうしてわたしが、ツキを殺さなきゃいけないの?」

 まずいと思ったけれど、そう言わずにはいられなかった。
 檀上に集う視線。わたしを見張る何人かの人々。手に握った拳銃。
以下略



485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:39:20.53 ID:2Yrmim71o

「それじゃあ順番が逆だ。お前は選ばなくちゃいけないんだよ。俺を殺すか、俺を殺さないか」

「どうして?」

以下略



486:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/16(日) 07:40:29.50 ID:2Yrmim71o

「生き長らえるつもりがないなら、俺が生きるか死ぬかだって些細なことだ。
 いまさら俺が生き残るかどうかなんて気にしない。そうだろ。
 だってお前は、俺のことなんてどうでもいいと思ったからこそ、死のうとしたんだから。
 後のことなんてどうなったってかまわないって思ったから、ここに来たんだろう。
以下略



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