過去ログ - 暁美ほむらと、もう一人の時間遡行者
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2013/06/08(土) 23:14:12.57 ID:RbO7Y6vAO
「私、鹿目まどか。よろしくね、ほむらちゃん。……って、馴れ馴れしかったかな?」
「いいえ、構わないわ。ありがとう、まどか」
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2013/06/08(土) 23:17:01.03 ID:RbO7Y6vAO
その日の放課後、私はまどかに誘われるままに帰路を共にしていた。
まどかの隣で、快活に笑うのは美樹さやか。
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2013/06/08(土) 23:18:07.23 ID:RbO7Y6vAO
私の言葉に、さやかは顔を赤くしてみせた。
こうしてさやかを誉めてみたのは初めてだったが、意外な反応。
いや、そうでもないわね。
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2013/06/08(土) 23:19:31.12 ID:RbO7Y6vAO
「ほむらちゃん、私が誘ったのに……」
冗談めかして頬を膨らませるまどか。
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2013/06/08(土) 23:21:28.25 ID:RbO7Y6vAO
まどかとさやかと共に歩きながら、私は違う事を気にしなければならない事に嘆いていた。
インキュベーターはこの後間違いなくまどかに接触を図る。
唯一の例外は、美国織莉子が契約し、インキュベーターからまどかを隠すために魔法少女狩りを始めた場合のみ。
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2013/06/08(土) 23:27:16.13 ID:RbO7Y6vAO
「ねえ、その上条って、上条恭介の事?ヴァイオリン弾いてる」
「知ってるの!?」
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2013/06/08(土) 23:28:21.39 ID:RbO7Y6vAO
さやかのやり取りをポカンと眺めていたまどかが、ハッとして口を開いた。
「何だかほむらちゃんって、凄い大人って感じ」
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2013/06/08(土) 23:29:30.81 ID:RbO7Y6vAO
まどかとさやかと一緒に、ショッピングを楽しむ。
これで他の何も気にしなくていいのなら、それだけでいいのに。
暗い表情が表に出そうになったその時、まどかが不意に立ち止まった。
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2013/06/08(土) 23:30:27.14 ID:RbO7Y6vAO
フラフラと走るまどかにはその気になれば直ぐにでも追い付けたが、黙って後を付ける。
インキュベーターは何度阻止しようとも何時かまどかと接触してしまう。
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2013/06/08(土) 23:32:25.48 ID:RbO7Y6vAO
「この子、怪我してるみたい」
得体の知れない生き物だというのに、まどかはただそこで怪我をしているというだけで全て気にしないで心配している。
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2013/06/08(土) 23:33:40.71 ID:RbO7Y6vAO
ソウルジェムを翳して、私は魔法少女へと変貌する。
見滝原中の制服から魔法少女の衣装に変わった私を見てか、まどかがハッと息を呑む音がした。
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