51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/19(水) 20:25:29.71 ID:EkFlE8iA0
4
「P様ですね。お待ちしておりました。お部屋は1809号室です、お連れ様は先にいらしていますよ」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/19(水) 21:55:50.58 ID:EkFlE8iA0
一枚は、今日の夜9時に指定の場所へと来るように書かれていた。
腕時計を確認すると、8時50分になろうとしていた。
指定の場所は○○ホテル。部屋は受付に尋ねろとの指示だった。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/19(水) 22:19:21.10 ID:EkFlE8iA0
短いですが、今日はこれだけです。
ありがとうございました。
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/19(水) 22:37:33.22 ID:LEOsTf5Jo
おつおつ
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/20(木) 20:00:25.44 ID:qnuFZ/Vl0
深く息を吸い込み、思い切り肺を膨らませる。
目の前には深い茶色のドア。薄明かりの中に仄かに浮かぶ木目に最低限の装飾を施したシックな扉。
三回、狭い間隔でドアを叩いた。
鼓動は際限なく早くなる。汗がどっと吹き出て頬を伝う。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/20(木) 20:20:05.64 ID:qnuFZ/Vl0
「よくきたのう、待っとったぞ。」
ゆったりとした広めのシングル。その中は壁際のランプにぼんやりと照らされていた。
「聞いておきたい。巴は封筒の中身を知っていたのか?」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/20(木) 20:34:37.96 ID:qnuFZ/Vl0
「立ち話も何じゃからな、まぁ掛けてくれ」
壁際のテーブルの椅子を巴が引いた。
「単刀直入に聞く。あの封筒の意味はなんだ。巴は何を知っている?」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/20(木) 20:51:50.77 ID:qnuFZ/Vl0
「順を追って話そうかの。Pよ、お前はうちの家業を知っとるか?」
「……、村上組だ。極道、とでも言えばいいのか?」
「まあ、大体はあってるかのう。自分で言うのも何じゃが、それなりに力は持っとる」
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/20(木) 21:19:30.20 ID:qnuFZ/Vl0
「目的はなんだ?家の名前に泥を塗ったことへの落とし前か?」
「せっかちじゃのう、Pは。誰もそんなことは言っとらんよ」
巴は呆れたような表情をすると、ふうとため息をついた。
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/20(木) 21:42:30.73 ID:qnuFZ/Vl0
「そんな親ばかな親父が一人娘を遠くに放っておくと思うか、Pは?」
「思わないよ」
「そう、その通りじゃ。大体事務所とうちの周りには何人か、うちの若いもんがついとる。過保護なもんじゃ、本当にのう……」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/20(木) 21:55:46.70 ID:qnuFZ/Vl0
「P、封筒を出してみい?そして中身をテーブルに置いてくれんか?」
巴に言われるがまま、鞄から封筒を取り出し、その中身をテーブルの上へと並べた。
からからと音を立てながら、歪んだ金属片が転がる。
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