103: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2013/11/08(金) 12:54:23.81 ID:iAk4uIRm0
「吸血鬼に血を吸われた人間は誰でも吸血鬼になるものではないのだ」
「え?」
104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/10(火) 02:01:39.26 ID:DFzVnH5C0
待ってるよー
105: ◆.g97gKoujg[sage saga]
2013/12/12(木) 00:15:17.85 ID:TRDPlKKd0
――――
凉一に血の洗礼を施してから一分ほど経過した。
106: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2013/12/19(木) 23:15:23.80 ID:QuOO35il0
「御館様、その小僧はもう駄目です。頭を潰してこの場を去るべきです」
「…………」
107: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2013/12/22(日) 07:33:05.22 ID:WI7C6qaE0
マリアヴェルの口の端から一筋の血が流れていた。唇を強く噛みすぎたのか、口内にも鉄錆びのような味の血で溢れていくのを感じる。
マリアヴェルはその血を一気に溜飲しようとしたが、脳裏によぎった突飛もない発想がそれを押し留めた。
108: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2014/01/06(月) 00:13:07.66 ID:hYrEbrhI0
内唇に鋭い痛みが走り、再び口内に血が溢れ舌に触れる異物感があった。噛みちぎった内唇の一部だ。
(つっ……やりすぎたな)
109: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2014/01/06(月) 00:15:28.65 ID:hYrEbrhI0
――――
打ち明けたられた昨晩の出来事は凉一にとって衝撃的な内容だった。
110: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2014/01/15(水) 00:42:02.21 ID:3suepMsg0
「ボクはこれからどうすれば……」
「ふむ……まずは吸血鬼としての生活に慣れてもらう。それと【血のチカラ】を使いこなすために訓練が必要だな」
111: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2014/01/22(水) 12:42:12.21 ID:qdioR7GQ0
部屋から出ると板張りの廊下が左右に伸びている。凉一はわずかな空気の流れを頼りに廊下を駆けだす。吸血鬼になり感覚が鋭敏になっているのかもしれない。
制止するマリアヴェルの声を背後に、ひたすら走ると上り階段に突き当たった。
112: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2014/01/22(水) 12:44:22.37 ID:qdioR7GQ0
開いた扉の先は、薄暗く細長い板の間だった。廊下ではなく襖で仕切られている部屋のようだ。閉じた襖が日を遮っているのだろう。
「やめろ! 凉一!!」
113: ◆.g97gKoujg[saga sage]
2014/01/22(水) 12:48:39.49 ID:qdioR7GQ0
ほんの数秒しか光を浴びていないはずの身体や顔が、まるで真夏の強い日差しに炙られて日焼けした時のようにじんじんと疼く。
早鐘のように脈うつ鼓動とじわりと滲む脂汗。それはまさしく恐怖のサインだった。
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