888:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:26:23.81 ID:hYzcSBUeo
どうも、久しぶりに>>1です。
レッツ投下
889:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:26:50.85 ID:hYzcSBUeo
九月一日 午後二時五四分 とある裏路地
「こらっ!!」
890:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:27:18.53 ID:hYzcSBUeo
「ほら、とうま達が帰ってくる前に戻るよ。お返事は?」
銃を突き付けられたかのように、三毛猫は嫌々そうな声で一度だけ鳴く。
891:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:28:07.10 ID:hYzcSBUeo
(基礎理論はカバラ、主要用途は防衛及び適正の排除、抽出年代は一六世紀。
ゲルショム=ショーレム曰く、その本質は無形と不定形)
892:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:28:33.36 ID:hYzcSBUeo
だが、それはインデックスの身体から発せられた音ではない。
不思議に思った彼女は恐る恐る顔を上げ、ゆっくりと目を開く。
そこにいたのは、ふわりと羽根のように宙を舞う風斬氷華だった。
893:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:29:00.48 ID:hYzcSBUeo
その時、うつ伏せに倒れていた石像から歯車に何かが挟まったような音がした。
恐らく立ち上がろうとしているのが、風斬の一撃が構造を歪めてしまったのだろう。
そして、込められる力に比例して軋む音は徐々に大きくなり不気味さを増していく。
894:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:29:42.67 ID:hYzcSBUeo
それでも、風斬氷華は微動だにせず、ただ目の前のゴーレムを見据えていた。
―――まるで、切腹する覚悟を決め呼吸を整える侍のように
895:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:30:26.90 ID:hYzcSBUeo
風斬は何も言わず、インデックスの盾になるように両手を思いっきり広げた。
泥で塗り固められた屈強な肉体を持つ石像と華奢な身体を持つ少女。
傍から見れば、力量差など比べるはずもないはずの組み合わせ。
896:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:30:56.28 ID:hYzcSBUeo
「ひっ……ぁ……!?」
「ふぎゃあ! しゃァァあああ!!」
897:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:37:06.34 ID:hYzcSBUeo
今日の投下はここまでです。
後二回の投下でこのスレを終わらせたいと思います。
次スレはその時冒頭が出来てから出来てから、立てます。
898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/13(日) 19:38:08.38 ID:ff6u33jB0
乙
ヒューズさんが
輝いてるぜ
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