過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:46:48.39 ID:6QX93pwdo
恵美「……何、それ」

真奥「……お前気づかなかったのか。一番最初、こいつがアパートに現れたときも、同じ紋様が出てたんだよ」

何が起こっているのかは定かではないが、ひとまずここに居続けるのは良くないように思われた。
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:47:17.59 ID:6QX93pwdo
恵美「ここにいるわよ。大丈夫?」

アラス・ラムス「うん……」

アラス・ラムスの額を帽子で隠しながらも、一瞬思った。
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2013/07/06(土) 19:47:44.96 ID:6QX93pwdo
恵美「何故、その名を……」

女性「知ってるわ。大事な名前だもの」

言いながら彼女は微笑んだ。
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:48:13.23 ID:6QX93pwdo
私達は、一周約十五分という大観覧車に乗り込んでいた。
私と貞夫は向い合って座り、アラス・ラムスは窓に張り付いて外の風景に夢中だ。

恵美「……今度こそ、ちゃんと話してもらいましょうか。何でこの子を引き取ったの」

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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:48:40.02 ID:6QX93pwdo
ゴンドラが登っていく。
貞夫は外を見るアラス・ラムスの背中に目をやってから、観念したように語り出した。

真奥「……昔、人から預かったんだよ。まだ俺が魔王どころか、ゴブリンに毛が生えた程度のクソガキだった頃にな」

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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:49:09.34 ID:6QX93pwdo
彼が外を見ているアラス・ラムスを抱きかかえた。

真奥「こいつは……こいつの元となったクリスタルは、その天使がいなくなった日に、残されてたもんだ」

真奥「三日月型をした、綺麗な紫色のクリスタルだった」
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2013/07/06(土) 19:49:39.37 ID:6QX93pwdo
なるほど、アラス・ラムスが「ぱぱはサタン」と名指ししたのも納得がいく。

……ならば、"まま"は?

様々な感情が胸を駆け巡る。
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:50:07.05 ID:6QX93pwdo
恵美「な、何よ、いきなりどうしたのよ」

真奥「これだから最近の若いもんは……あのな、イェソドって言ったらお前……」

アラス・ラムス「ぱぱ、なぁに?」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:50:33.56 ID:6QX93pwdo
貞夫「ふう、外はあちぃな」

アラス・ラムス「むふー」

二人に続いてゴンドラを降りた。
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:51:00.05 ID:6QX93pwdo
恵美「二冊ください」

受け取った一つを自分のバッグにしまい、もう一つをアラス・ラムスに手渡した。

アラス・ラムス「わぁ!」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:51:33.92 ID:6QX93pwdo
真奥「おいおい、客が来てるなんて聞いてねぇぞ?」

ガブリエル「やー、彼らを責めないでやってよー。君たちのことを考えて電話してくれたんだからー」

軽い口調で、話し合いをしようと持ちかけてきたその巨漢は、
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