過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:51:33.92 ID:6QX93pwdo
真奥「おいおい、客が来てるなんて聞いてねぇぞ?」

ガブリエル「やー、彼らを責めないでやってよー。君たちのことを考えて電話してくれたんだからー」

軽い口調で、話し合いをしようと持ちかけてきたその巨漢は、
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:52:04.16 ID:6QX93pwdo
真奥「おい、アラス・ラムス。あのおじさん、知り合いか? お前を連れていきたいらしいんだが」

アラス・ラムス「いや! だいっきらい!!」

アラス・ラムス「まるくとも、けてるも、びなーも、こくまも、みんなつれてっちゃった! だいっきらい!」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:52:31.89 ID:6QX93pwdo
ガブリエル「力ずくって、本当嫌いなんだよ。降参するなら認めるから、いつでも言って」

ガブリエル「君が魔王の力を取り戻しても、多分僕なら勝てちゃうよ? だから、頼む。その子帰して?」

つくづく有難いそのお言葉は、おそらく、本当だろう。
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:53:01.05 ID:6QX93pwdo
ガブリエル「……ん? あれ? 君、勇者だよね? 魔王がどうにかなって何か困るの?」

恵美「あら、サリエルから聞いていない? 今の私は、アラス・ラムスの母親にして」

この言葉を使うには些かの躊躇いがあったが、一息ついて言い切った。
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:53:27.89 ID:6QX93pwdo
恵美「ふざけないでよ、あなた達。せっかく家族で楽しく遊んでたら、こんな……こんなことしてきて」

そう、家族なんだ。
お父さんを喪って以来、やっとできた大事な大事な二人の家族。

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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:53:53.65 ID:6QX93pwdo
結局戦いどころじゃなくなった私達三人の前に立っているガブリエルは、

ガブリエル「ちょ、ちょっとやめてよ! 勘弁してよ!」

何故か思い切り動揺していた。
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:54:21.62 ID:6QX93pwdo
出かけていた芦屋、それに今日も様子を見に来てくれた千穂ちゃんが揃い、魔王城にて対策会議が始まった。

天界にあるという"世界の全てを世界たらしめている樹"、セフィロトの樹。
それに生る十個の実、セフィラはそれぞれ、世界の様々な要素を司っているという。
そのうち第九のセフィラ"イェソド"の欠片が、今までの話からするとアラス・ラムスであるらしい。
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:54:50.60 ID:6QX93pwdo
真奥「恵美、とりあえずさっきの手はもうやめろよ。次は通じないし、……こっちが心配する」

恵美「……うん。ごめん」

聖剣とアラス・ラムスを天秤にかけさせたハッタリは、所詮不意打ちのようなものだ。
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:55:17.42 ID:6QX93pwdo
似た思いを抱いたのだろう、他の皆も抗議の声を上げる。

鈴乃「魔王! 貴様それでいいのか!」

千穂「真奥さん!」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:55:49.53 ID:6QX93pwdo
恵美「……まさか、諦めてアラス・ラムスの思い出作りしようなんて意味じゃないでしょうね」

真奥「それもあるが、それだけじゃねぇよ。どっちみち今日は鈴乃の部屋に泊まるつもりだったんだろ」

アラス・ラムスを抱っこしながら聞く。
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