過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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168: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 09:47:39.36 ID:rh9YQKQy0

私は禁忌を犯そうとしている。
だのに、それを止めようとせず助長するような約束をしてしまった。

私は、どうすれば良いのだろう。
以下略



169: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 09:48:25.24 ID:rh9YQKQy0

信号が変わり、前の車が進み始めた。私もそれに続く。
いつの間にかBGMが止み、ラジオからはまた人の声が響いていた。
そしてその声に、私は耳を奪われた。

以下略



170: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:40:12.88 ID:rh9YQKQy0

地響きのような歓声が、もやのかかったこの薄暗い空間に響いていた。
歓声が聞こえる方から誰かの名を呼ぶ声が聞こえる。
そして聞き覚えのある名前が呼ばれた。

以下略



171: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:41:42.31 ID:rh9YQKQy0


「どうした幸子。緊張してるのか?」


以下略



172: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:42:11.96 ID:rh9YQKQy0


「どうした、今みくが呼ばれたんだ。もうそろそろ幸子も名前を呼ばれるぞ?
 言いたい事があるなら、今のうちにな」

以下略



173: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:42:48.84 ID:rh9YQKQy0


「こ、こういう時だけそういう風に言って! だ、だから卑怯なんですよ――さんは!」

「……いくらでも誹りなさい。これは、私の本心だよ。まぁ、それだけ怒れるんだ。少しは、元気が出たかい?」
以下略



174: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:43:56.40 ID:rh9YQKQy0

さすがにずっと舞台袖にいる訳にもいかないので、私は関係者席へと移動する事にした。
一般客が入れる最上位の席とはまた違い、遠過ぎず近過ぎず、全体が見れる絶妙な位置にあった。
喧騒に塗れる事も無い。私はへりに立ち、体を手すりに預けてステージを眺めた。

以下略



175: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:45:00.77 ID:rh9YQKQy0


「ん、お前か。どうしたんだ、お前のアイドル、まだ名前呼ばれてないだろ。結構後の方のはずだが」

「いやぁそれが……余計な言葉はいらない、ただ、静かに見ていて。私を、魅せてあげるって言われてさ……」
以下略



176: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:45:37.96 ID:rh9YQKQy0

「どういう訳なんだろうな。それなりに売れちまって、今じゃ俺達、特にお前は事務所の稼ぎを担ってるしなぁ」

「……そんな事、無いさ」

以下略



177: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:46:13.10 ID:rh9YQKQy0

「いや、そうじゃないさ。ただここ最近、この選挙があるからピリピリしてただけだ」

「ふーん……そういうもんか」

以下略



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