過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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251: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:44:28.48 ID:lgRE4mqd0


「さてと……まずは、どれに乗ろうか。私はよくわからないから、幸子、案内してくれないか?」

「えっ? あっ……い、いい良いですよ! じゃ、じゃあまずはどれに乗りましょうか! あっ、あれなんかどうですか!」
以下略



252: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:46:58.53 ID:lgRE4mqd0


「あ、あれなんてどうですか! ほら、何ぼさっとしてるんですか! 急いで下さいよ――さん!」

「わかったよ。ちゃんとついていくから、私の歩調に合わせてくれ……」
以下略



253: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:49:47.14 ID:lgRE4mqd0


「え、ちょっと……ほ、本気で入る気なんですか? え、怖いのかって? そ、そんなわけないじゃないですか!
 ただ臆病な――さんがこんな所に入ったら、心臓マヒでも起こしちゃうんじゃないかって心配になっただけですよ!」

以下略



254: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:52:59.11 ID:lgRE4mqd0


散々騒ぎながら、私達はおばけ屋敷を踏破した。出口に着く頃には幸子の息は切れ切れで、顔も心なしかやつれたようだった。
「ぜ、全然大したコトなかったですね!」とは本人の談である。

以下略



255: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:54:20.38 ID:lgRE4mqd0


「……あれに、乗りましょうよ」

「あれ?」
以下略



256: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:55:05.48 ID:lgRE4mqd0


それが作り物で怖がっていた人間の口から吐かれたセリフか、という言葉は言わずに呑み込んだ。
私はまたわざとらしく頭を掻きむしりながら弱音を吐く。

以下略



257: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:57:31.82 ID:lgRE4mqd0


「ふふんっ、――さんにも怖いものがあるだなんて、正直意外でしたねぇ。まさかこんなものが怖いだなんて」

「あぁ……そう、だな」
以下略



258: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:01:22.10 ID:lgRE4mqd0

「あ、もしかしてあの時もビクビクしてたんですか? ボクのコトを笑ってたのに、情けないですねぇ。
 本当は足がガクガクだったんでしょう、違いますか? 違いませんよね?」


以下略



259: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:03:10.17 ID:lgRE4mqd0

「あれ、どうしたんですか? ……ふふん、もしかして、出たくなりましたか?
 怖気づきましたね? 怖いんですね? ほらほら、乗りたくないならちゃんとお願いして下さいよ。
 モチロン、お断りしますけどね!」

以下略



260: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:04:31.24 ID:lgRE4mqd0


「さぁな。さぁ出るぞ」


以下略



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