過去ログ - ゲームは一日一時間
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72: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:55:33.47 ID:EnRHzSex0

あなたは 不幸せ です。




73: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:56:03.52 ID:EnRHzSex0

僕が意識を強く持ったのは、観測者から、不幸が告げられたからだ。

そうだ。僕は、幸せになる為に、不幸せにならなければならない。
僕が不幸で人生を終えれば、僕の願いは取り消され、世界は戻る。
以下略



74: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:56:39.65 ID:EnRHzSex0

「先生が言っていたように。わたしも、あなたを幸せにする」

彼女は、何かを決意したような声で言った。僕には分からなかった。
ありがとう。僕がそう言うと、気にしないで。そう言って、笑った。
以下略



75: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:57:11.54 ID:EnRHzSex0

「そうでもありません。彼女と、先生のおかげですよ」

「あたしは、何にもしてねえよ。あいつのおかげだな」

以下略



76: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:57:57.77 ID:EnRHzSex0

あなたは 不幸せ です。




77: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:58:40.41 ID:EnRHzSex0

「もし、一日が二十四時間だったら。あなた、そう言ったでしょう」

その翌日。彼女は、今まで回避していた話題を、自ら掘り返していた。
いったい、何の心境の変化があったならば、彼女を変えてしまうのか。
以下略



78: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:59:14.53 ID:EnRHzSex0

彼女の言葉通り、僕たちには、すぐに秋が来た。

夏は受験勉強で忙しかったそうだが、前年と同じく、夏祭りに行った。
そこでも、僕は彼女に好意を伝えることはなかった。かわされるのだ。
以下略



79: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:59:44.01 ID:EnRHzSex0

「あら。先生。こんばんは。調子、どうかしら。いい感じ?」

「そうだな。ぼちぼちだ。この仕事も、もう辞めてえと思う」

以下略



80: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:00:29.86 ID:EnRHzSex0

「先生って、いつから、彼女と仲良くなったんですか?」

そんな事を尋ねたのは、終礼をした直後のことだった。
その声を聞いたのか、彼女もこちらにやってきていた。
以下略



81: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:01:12.13 ID:EnRHzSex0

「ああ。分かりやすく喋ってやる。職場に、上司が居たとする」

「クソ上司は、ミスを犯した。そいつを、あたしに押し付けた」

以下略



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