過去ログ - 真姫「私とことりが××になるまでの話」
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2013/07/14(日) 23:32:12.13 ID:wyFxlgg90
真姫「し、しまっ!」
耳を塞ぎたくなるようなものすごい音を立てながら階段を落ちていくアンプ。私には止めることはできない。私は祈るしかなかった。どうか下に人がいないことを。でも、事態は最悪だった。
ことり「え・・・えっ・・・?」
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2013/07/14(日) 23:33:44.23 ID:wyFxlgg90
真姫「ことりぃぃーーー!!」
私はすぐにことりの元に駆け寄った。階段を二段も飛ばすのは初めて。いや、それどころじゃない。
ことり「うっ・・・いっ・・・・・・いたっ・・・ぅぅぅぅぅ・・・・・・」
以下略
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2013/07/14(日) 23:35:46.92 ID:wyFxlgg90
私が叫んでいると生徒が駆け寄ってきた。その子は口を抑えて目を見開いていた。私はその子に言った。
真姫「助けて!!お願い助けて!!」
無理だろう。多分あの子より私のほうが治療の知識はある。でも助けを呼ぶことしかできなかった。
以下略
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2013/07/14(日) 23:37:15.76 ID:wyFxlgg90
目撃者・・・加害者として事の成り行きを詳しく説明した。お医者さんの話によるとアンプがぶつかった衝撃で両足を骨折。階段から落ちたことで右の手のひらを骨折。おでこは傷が深く、大量出血し、放っておくと危険な状態だという。階段から落ちたときに強打した後頭部は病院に着いて詳しく調べないとわからないらしい。
病院に着いた救急車はすぐにことりを手術室に運んだ。私は手術室の前で止められた。「手術中」の文字が光り、長い手術が始まった。
私は手術室の前で必死に祈った。ことりが無事であることを。自分はどうなってもいいからことりを助けてと神に祈った。ことりと過ごした日々が蘇る。私とことりは別に特別仲が良いわけでもなかったけど、でも、私の数少ない友達としてとにかく助かることを祈った。
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2013/07/14(日) 23:39:41.43 ID:wyFxlgg90
・・・
何分、いや何時間経っただろう。手術中の文字が消えるまで私はずっと心臓がバクバクし、常に手足が震えていた。そのころにはμ'sのメンバーはみんな集まっていて、私を必死に励ましてくれていた。理事長・・・ことりのお母さんやお父さんも集まっていた。私はこの人たちに死ぬほど責められると思っていたが、自分の娘が心配でそれどころではなかったようだ。ことりのお母さんは泣きながら無事を祈り、お父さんはそれをなだめながらもかなり混乱していた。
手術中の文字が消え、中から私のお父さんが出てきた。お父さんは無事手術は成功した、しばらく入院する必要があるが、命に別状は無いと言った。それを聞き、その場にいる全ての人が安心した様子。お父さんはことりの両親を呼び、何処かに話しに行った。
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2013/07/14(日) 23:41:28.31 ID:wyFxlgg90
改めて怪我について詳しく説明された。後頭部の強打は偶然にもたんこぶだけで済んだらしい。骨折に関してもそこまで複雑ではなく、ちゃんと安静にしていればいつもどおりの生活に戻れるらしい。
私は怒られると思っていた。家から追い出される覚悟もしていた。でも両親はそういう話はしなかった。ただ、とにかくことりの両親や友達、そしてことりにしっかり謝りなさいと言われた。
その日、寝る前、私は考えた。自分の不注意のせいでことりにものすごく辛い思いをさせてしまった。非は完全に自分にある。あの元気だったことりの自由を奪ってしまった。とにかく後悔した。そして決めた。
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2013/07/14(日) 23:43:07.71 ID:wyFxlgg90
翌日の土曜日、今日は学校は休み。特に予定は無いので今日一日中自分の自由な時間だった。私は起きてすぐことりの家に向かい、ことりの両親に謝った。事情を詳しく説明し、自分の不注意が原因だった、全ての責任は私が持つと言った。殴られる覚悟だったが、ことりの両親は許してくれた。ことりのことをお願いねと言われた。その後、病院に向かい、ことりの病室に向かった。ベッドの隣の椅子に座り、私はずっとそこで一日を過ごした。μ'sのメンバーやことりの両親、友達がお見舞いに来たりしたが、私はそこを離れることなく食事も売店のパンで済ませた。結局ことりは今日一日、目を覚ますことは無かった。
夜になり家に帰る。ずっと座っていたのでお尻が痛い。ベッドで横になるのが気持ちよかった。明日は柔らかい座布団でも持っていこうなんて考えながら眠りについた。
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2013/07/14(日) 23:45:13.39 ID:wyFxlgg90
翌日、とうとうことりが目を覚ました。偶然居合わせた穂乃果と海未はことりを抱きしめながら泣いていた。私も泣いた。μ'sの他のメンバー、ことりの両親、友達に連絡し、みんな集まった。ことりは記憶がないらしく、「あれ?私音楽室行かなきゃいけないのに・・・」とか言っていた。案外ことりは大丈夫そうで、みんなと楽しそうにおしゃべりをしていた。ちょっと痛いけど我慢できるらしい。私はとても安心した。
夕方になり、みんな帰っていった。私だけ残った。ことりは不思議そうに「真姫ちゃんは帰らないの?」と聞いてきた。帰らない、帰れない理由があるとことりに説明すると、ことりはぽかんとしていた。
私は謝った。ひたすら謝った。自分のせいでことりをこんな目に遭わせてしまった。ことりの言うことは何でも聞く。入院代も払う。だから、お願いだから許して欲しいと頼んだ。
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2013/07/14(日) 23:46:19.76 ID:wyFxlgg90
ことり「何でも?」
真姫「ええ。何でも聞くわ。どんな些細なことでもいい。ことりがしたい、して欲しいと思ったことがあったらなんでも言って」
ことり「ほんとに何でもいいの?じゃあ今からケーキ買ってきてっていっても買ってきてくれる?」
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2013/07/14(日) 23:47:24.57 ID:wyFxlgg90
真姫「ことりの自由を奪い、辛い思いをさせてしまったのは私。私にはことりに全てを捧げる義務がある」
真姫「それに・・・ことりにそこまでしないとね・・・私が許せないの。私が私自身を許せないの」
なんていうか・・・ものすごい発言をしたと思う。遠まわしに私はあなたの奴隷になりますって言っているようなものね。でもそれが当然だと思っていた。
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2013/07/14(日) 23:50:07.91 ID:wyFxlgg90
翌日、学校にいつも通り登校した。放課後はμ'sの練習に参加し、練習後メンバーみんなでことりのお見舞いに行った。メンバーは30分ほどで帰るが、私だけは違った。
ことり「真姫ちゃん?真姫ちゃんは帰らないの?」
真姫「何?帰って欲しいの?」
以下略
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