161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 19:56:05.33 ID:sLmOP1Juo
口調を聞く限りではいつもと変わらないアニだが、この状況をなんとも思っていないはずはない。
アニだって女子なんだ。
同年代の男子……しかも自分なんかにこんなことをされて不快感を覚えないはずがない。
呼吸を抑えろと言ったり手をどけろと言ったのが何よりの証拠だ。
162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:02:07.50 ID:sLmOP1Juo
アルミン「っ……」
やっぱり怒ってる。
それはそうだ、当たり前だ。
これが自分でなくたとえばライナーなんかだったら、こんな棚なんて簡単に支えてみせるんだろう。
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:07:58.39 ID:sLmOP1Juo
それからまたしばらく、沈黙が続く。
状況は相変わらずだ。
ようやく息のくすぐったさにも慣れてきた、とアニは思った。
それはそうか、こんなに何回も同じ刺激を与えられ続ければ流石に慣れる。
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:15:27.68 ID:sLmOP1Juo
早く何か手を打った方が良いかも知れない。
と、アニがそんなことを考えていたその時。
ミカサ「アルミン、作業は……えっ? こ、これは一体……」
165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:21:16.11 ID:sLmOP1Juo
エレン「マジかよ……! ミカサ、そっちを持て! 棚を起こすぞ!」
ミカサ「わかった!」
エレン「行くぞ、せーのっ、うおっ!?」
166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:28:04.25 ID:sLmOP1Juo
エレン「しかし災難だったな……棚の下敷きになるなんてよ」
ミカサ「でも、勝手に倒れるなんて……」
アニ「…………」
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:34:44.90 ID:sLmOP1Juo
アニ「…………」
また庇われた。
別にそんなことをする必要なんてないのに、二度も庇われた。
こういうのを良い人っていうんだろうけど……正直、理解できるタイプじゃない。
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:39:25.79 ID:sLmOP1Juo
立ち上がろうとして地面に付いたアルミンの肘が、がくりと折れた。
どうやらほとんど力が入らないらしい。
エレン「大丈夫かよ、随分疲れてるみたいだが……」
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:46:12.11 ID:sLmOP1Juo
ミカサ「? アニ?」
エレン「……?」
アニはエレンやミカサの横を通り、座っているアルミンの目の前に立った。
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/30(火) 20:52:44.49 ID:sLmOP1Juo
翌日。
エレンとアルミンは廊下を歩いて食堂へ向かう。
が、アルミンはやはりというか……
アルミン「いたたっ……うぅ、参ったなぁ……」
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