10: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:31:13.92 ID:rlBAIpqg0
――――――――――――――――――――――――
ムム「嘘、嘘か。嘘ね」
少女「恣意的に捻じ曲げられても困るので、付帯しておきます。『嘘を消す』の定義について」
11: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:32:17.28 ID:rlBAIpqg0
九人。多いのか少ないのか、いまいち実感しにくい人数です。私のクラスが三十四人で、その四分の一……そう考えると案外多いような気がしましたが、何も全員私が殺さなければいけないわけでもないのでした。
最後の一人になればいいということは、畢竟、引きこもっていたほうが有利。でもきっとその考えには全員が思い至ります。すると誰も死なない……なんというジレンマでしょうか。
ムム「そこについては安心していいよ」
12: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:32:52.35 ID:rlBAIpqg0
ムム「安心していいよ。きちんと約束は果たす。優勝者には、能力の授与と、願いをかなえる権利がちゃんと与えられる」
少女「有言実行してくださいね」
13: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:34:13.46 ID:rlBAIpqg0
少女「で、私の能力……有言実行、ですか? これの効果って、」
めぎめぎめぎめぎごりごりがっしゃん
14: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:34:54.72 ID:rlBAIpqg0
??「こんばんは! あたしの名前は『猪突猛進』!」
やたらハイテンションな体操服は、頭がおかしいんじゃないかと思うほどの大声でわめき散らします。
その間に私は包丁やナイフと言った、とりあえずさくっと殺せそうなものを探しましたが、残念、見つかりませんでした。帰りにコンビニで買っておけばよかった。
15: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:35:26.70 ID:rlBAIpqg0
頭の中で嫌な音が響きました。弔鐘が鳴っています。けど、だめです。こんなあっさりとやられたら、出落ちもいいところじゃないですか!
迫る絶対の暗闇の中、お父さんの名前を呼んでも、決して返事は帰ってきません。わかっています。お父さんは死んだのですから。
そして、会いに行くのはもうちょっと後でも、怒られやしないはず。
16: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:36:59.65 ID:rlBAIpqg0
体操服「あっはー! やりすぎちゃった!」
少女「人んち壊すのもいい加減にしてくれませんか」
17: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:37:28.38 ID:rlBAIpqg0
体操服「よーい!」
来るぞ、来るぞ、来るぞ!
18: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:38:16.61 ID:rlBAIpqg0
少女「発言には責任が伴い、有言には実行を以て為す」
自分でもびっくりするくらい冷たい声でした。
19: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:39:00.45 ID:rlBAIpqg0
体操服「一体何を言ってるのかなっ!」
少女「さっきあなたが言ったことじゃないですか」
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