過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2013/08/22(木) 19:15:37.48 ID:ESoSJTHeo
◇
反省編、その二。
以下略
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2013/08/22(木) 19:16:25.50 ID:ESoSJTHeo
シィタ派の視線の先を追って、部長が俺の方を見た。
浴衣はよく似合っていた。たぶん三年の友達同士で来たんだろう。
「おー。楽しんでるー?」
以下略
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2013/08/22(木) 19:17:08.87 ID:ESoSJTHeo
◇
「で、どうだった?」
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2013/08/22(木) 19:17:35.44 ID:ESoSJTHeo
「大丈夫?」
とシィタ派は俺を見た。心配をさせてしまっている。
彼の瞳はいつも透徹していて、俺が気付かないことに気付くし、俺が見えないものを見る。
以下略
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2013/08/22(木) 19:18:13.70 ID:ESoSJTHeo
二人に背を向けて、片手にチョコバナナを持ったまま、ラムネを買いに行った。
財布から小銭を取り出して露店に並び、冷えたラムネを受け取って、両手がふさがっていることに気付いた。
「……何やってんだ、俺は」
以下略
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2013/08/22(木) 19:18:55.49 ID:ESoSJTHeo
「……あ、さっき、部長も見かけたよ」
「会いました。浴衣でしたね」
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2013/08/22(木) 19:19:22.31 ID:ESoSJTHeo
「夏休み、終わるね」
世間話のつもりでそう言ってみる。彼女の表情は動かない。
……なんだろう、この苦行は。精神面に負荷がかかる。
以下略
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2013/08/22(木) 19:19:57.67 ID:ESoSJTHeo
後輩は首を巡らせて空のあちこちを見上げはじめる。
建物が邪魔になる分、この通りから見える空は狭い。
「前から思ってたんですけど、お祭りの参加者には見えない位置で花火をあげるって、絶対おかしいと思うんですよ」
以下略
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2013/08/22(木) 19:20:49.87 ID:ESoSJTHeo
そりゃ、この場所からだって、ある程度花火は見える。会場で見るよりは小さいけど、それなりに綺麗に。
音だってちゃんと聞こえる。ちょっと遠いだけで、ちゃんと楽しむことはできる。
子供みたいに無心になって、彼女はいつのまにか暗くなった空を見上げていた。
以下略
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2013/08/22(木) 19:21:18.06 ID:ESoSJTHeo
つづく
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2013/08/22(木) 19:23:55.95 ID:GpsmAPrlo
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