過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
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2013/09/14(土) 19:20:14.16 ID:Dg8mkFd4o
◇
部活中はそれからずっと、何をするでもなくぼんやりしていた。
以下略
375
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/14(土) 19:21:21.43 ID:Dg8mkFd4o
今にして思えば滑稽な話だけれど、俺は人の死というものをテレビの向こうの出来事としてしかとらえていなかった。
だから、祖母が死んだら、テレビでニュースとして取り上げられるような気がしていたのだ。
もちろんそんなことにはならなかった。祖母はごく普通の人物だった。
以下略
376
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/14(土) 19:22:42.23 ID:Dg8mkFd4o
どうして俺はこんなことしか覚えていないんだろう。
もっと他に覚えているべきことはあったはずなのだ。
古い記憶を漁ってみる。でも思い出せることはろくになかった。
以下略
377
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/14(土) 19:23:10.39 ID:Dg8mkFd4o
◇
扉が開く音がした。とっさに彼女が来たのかと思い躊躇したけれど、結局振り返る以外に手段は見つけられなかった。
それでも、やってきたのは枝野ではなかった。部長だった。
以下略
378
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[saga]
2013/09/14(土) 19:23:52.05 ID:Dg8mkFd4o
俺は部長から烏龍茶を受け取った。彼女は嬉しそうに頷いた。
「さっきはああ言ったけど、書きたくないなら、書かなくてもいいよ」
以下略
379
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/14(土) 19:24:46.23 ID:Dg8mkFd4o
「書きたくないんですよ、俺は。書いてると心底うんざりしてくるんです。自分が嫌になってくる。
だから、書いてる最中は、これを書き終えたらもう二度と書いてやるもんかと思う。
でも、書かないでいると、今度は不安になるんです。物凄い無力感に襲われる。自分が一生何も手に入れられない気がしてくる。
たぶん、俺はどうかしてるんです。病気みたいなものなんですよ。書くことから距離を置くべきなんだと思う」
以下略
380
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/14(土) 19:25:16.08 ID:Dg8mkFd4o
俺が何も言えずにいると、部長は言葉を重ねた。
「まあ、書けないからってそんなに落ち込むこともないと思うけどね」
以下略
381
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[saga]
2013/09/14(土) 19:25:48.63 ID:Dg8mkFd4o
つづく
382
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[sage]
2013/09/14(土) 20:46:17.89 ID:a1hlLeMn0
乙
383
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以下、新鯖からお送りいたします
[sage]
2013/09/14(土) 21:01:53.55 ID:nde4EK4Ao
乙
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