過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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376:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:22:42.23 ID:Dg8mkFd4o

 どうして俺はこんなことしか覚えていないんだろう。
 もっと他に覚えているべきことはあったはずなのだ。

 古い記憶を漁ってみる。でも思い出せることはろくになかった。
以下略



377:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:23:10.39 ID:Dg8mkFd4o



 扉が開く音がした。とっさに彼女が来たのかと思い躊躇したけれど、結局振り返る以外に手段は見つけられなかった。
 それでも、やってきたのは枝野ではなかった。部長だった。
以下略



378:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:23:52.05 ID:Dg8mkFd4o

 俺は部長から烏龍茶を受け取った。彼女は嬉しそうに頷いた。

「さっきはああ言ったけど、書きたくないなら、書かなくてもいいよ」

以下略



379:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:24:46.23 ID:Dg8mkFd4o

「書きたくないんですよ、俺は。書いてると心底うんざりしてくるんです。自分が嫌になってくる。
 だから、書いてる最中は、これを書き終えたらもう二度と書いてやるもんかと思う。 
 でも、書かないでいると、今度は不安になるんです。物凄い無力感に襲われる。自分が一生何も手に入れられない気がしてくる。
 たぶん、俺はどうかしてるんです。病気みたいなものなんですよ。書くことから距離を置くべきなんだと思う」
以下略



380:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:25:16.08 ID:Dg8mkFd4o

 俺が何も言えずにいると、部長は言葉を重ねた。

「まあ、書けないからってそんなに落ち込むこともないと思うけどね」

以下略



381:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:25:48.63 ID:Dg8mkFd4o
つづく


382:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/14(土) 20:46:17.89 ID:a1hlLeMn0



383:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/14(土) 21:01:53.55 ID:nde4EK4Ao



384:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/15(日) 11:17:47.33 ID:MEqTFlGWo
驚くポイントそこかよwwwwwwww


385:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/15(日) 19:23:59.49 ID:4zbhAxRHo



 それからすぐに部長は屋上を後にした。
 俺はそのあとも少しだけ彼女が現れないかと待っていたけれど、やっぱり来てくれなかった。
以下略



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