過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:37:56.89 ID:d8131qjCo



 拝啓、叔母上様。

以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:38:38.32 ID:d8131qjCo

 それは悲劇でした。

 抒情的な表現すら寄せ付けぬほどのリアリティをまとった、それはまさにトラジディでした。
 シェイクスピアもかくや、です。ハムレットの苦悩がいかほどのものでありましょう。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:39:32.10 ID:d8131qjCo

 叔母上様。甥のあまりの情けなさに、呆れられるでしょうか。辟易なさいますでしょうか。

 俺も同じ気持ちです。
 俺も自分が情けないのです。不甲斐ないのです。うんざりなのです。
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:40:09.88 ID:d8131qjCo

 俺の立つ場所は、調理以前、だったのです。常識知らず、であったのです。
 毎朝、父のものと一緒に俺の分の弁当までつくってくれていた妹には、頭があがりません。
 あげられるほどの頭もありませんが(笑うところです)。

以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:41:40.83 ID:d8131qjCo



 校長の話は長い。
 改めて言わなくたってみんな知っているようなことなのだが、とにかく長い。
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:44:27.74 ID:d8131qjCo



「んで、夏休みが始まる前からさんざん言ってた通り、十月の頭には文化祭があるわけなんだけど……」

以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:45:57.81 ID:d8131qjCo

 うちの文芸部は人気がないなりに歴史もあるらしくて、部誌のバックナンバーも結構残っている。
 
 読み返してみるとおもしろいものだ。 
 どう考えてもふざけているとしか思えないものから、ひときわ気合いの入ったものまでさまざま。
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:46:52.24 ID:d8131qjCo

 それはともかく、今年の話。

「割と余裕を持って完成させちゃいたいので、締め切りは、まあ、半月前くらいかなあ」

以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:47:23.81 ID:d8131qjCo



「せんぱいは、どうするんです? 今年」

以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:48:12.00 ID:d8131qjCo

「きみはどうするの。ポエム?」

 反問すると、彼女はちょっと言いにくそうな顔をした。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:48:54.60 ID:d8131qjCo

「小説」

 と、彼女は溜め息みたいなささやかな声で呟いて、それからたっぷり五秒の間を置き、恥ずかしそうに俯いた。

以下略



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