過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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2013/09/30(月) 20:18:16.80 ID:k2Irhjhjo
ビィ派は肩をすくめると、「帰ろうぜ」と俺を促した。俺は何も言わずに彼の歩みに従う。
「部活の調子は?」
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2013/09/30(月) 20:18:55.64 ID:k2Irhjhjo
「どっか寄っていかねえ?」
ビィ派がそんなことを言うので、俺たちは二人で商店街まで歩いていくことにした。
大通りには美味いものを安価で売る店がたくさんあって、だからうちの学生は帰りに商店街に寄っていくことが多い。
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2013/09/30(月) 20:19:39.76 ID:k2Irhjhjo
答えになっていなかったけれど、俺たちは商店街から結構歩いた位置にある町はずれのバッティングセンターまで歩いた。
秋空の下でタイヤキを食べながら男二人で歩いていると、妙なことばかり考えてしまう。将来のこととか。
バッティングセンターには、ほとんどいつも利用者が誰もいない。
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2013/09/30(月) 20:20:07.22 ID:k2Irhjhjo
彼がそうしている間、俺は自動販売機でジュースを買って飲んでいた。
ビィ派それを目ざとく見つけると、今度は、
「あ、俺にも」
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2013/09/30(月) 20:20:55.43 ID:k2Irhjhjo
「なんかって?」
「なんか」
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2013/09/30(月) 20:21:24.39 ID:k2Irhjhjo
「友達を大勢作ろうって気にはならないけどさ、見ず知らずの人と話したりするのは楽しいんだよな。
このあいだ、なんかよさそうなスーツ着た外人のオッサンと世間話したりしたし」
「どこで会ったんだよ、そんな人と?」
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2013/09/30(月) 20:22:03.85 ID:k2Irhjhjo
不意に、今言っておかないといけない気がして、俺はビィ派に向けて言葉を投げた。
「あのさ、俺……」
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2013/09/30(月) 20:22:30.33 ID:k2Irhjhjo
俺たち二人はそれから何も言わずに傍に置かれていたベンチに並んで座った。
外はもうほとんど真っ暗になっていた。
「なんで……」
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2013/09/30(月) 20:22:56.76 ID:k2Irhjhjo
「そうでもないんじゃない? 身近にいる奴は気付くだろうけど……」
「それ、分かりやすいってことだろ」
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2013/09/30(月) 20:23:38.10 ID:k2Irhjhjo
「……いや、高橋って言われても、大勢いるし、漠然としすぎ」
「だから、ほら。中二の冬頃におまえと喧嘩して……」
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2013/09/30(月) 20:24:16.67 ID:k2Irhjhjo
「まあ聞けよ。あの、なんだっけ、高橋君? あいつがさ、人が膝やって落ち込んでるところにさ……。
“部活サボれてよかったじゃん”とか言ってきたわけ。最初は、そりゃ笑ってごまかしてたけど……。
何度も何度も言われたら、こっちだって我慢できなくなるだろ。だからつい……」
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