過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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127:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage]
2013/08/27(火) 22:53:18.69 ID:GvW4ts2L0
「予想通り劣勢か。やはり能力者が複数名加わっているようだな」

のっぴきならぬ状況を前にして、しかし初老の男の言動に焦りは感じられない。
その落ち着きぶりに、周りの研究者たちは反って不安なものを感じているようだ。

以下略



128:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage]
2013/08/27(火) 22:58:35.27 ID:GvW4ts2L0
『……我々も、まさかとは思ったのです。ただ、その、独断で結論付けるのも躊躇われる内容でしたので』

「確かに、そのようだな」

『これが敵によるプラフかどうか判断がつかなかったもので、念のためお耳には入れておいたほうが、そう思いまして』
以下略



129:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage]
2013/08/27(火) 23:04:23.04 ID:GvW4ts2L0
「第一に、この状況下では真偽を確かめようがない。

敵にあの小娘を与えて[ピーーー]か殺さないか観察するわけにもいかんだろう」

「は、はぁ、それは確かに」
以下略



130:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:05:17.69 ID:GvW4ts2L0
>>129 訂正


「第一に、この状況では真偽を確かめようがない。敵にあの小娘を与えて殺すか殺さないか観察するわけにもいかんだろうしね?」

以下略



131:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:18:30.38 ID:GvW4ts2L0
――施設通用路


「……じゃあ、資料室や研究施設内にまで侵入者が?」

以下略



132:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:26:36.76 ID:GvW4ts2L0
状況を把握し、戦い慣れた男たちが揃って絶句した。
見慣れぬ学生服の少年が、今まさに目の前で、無謀な突撃を敢行しているところだった。

「……はっ、ははっ、死にたがりが!」

以下略



133:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:40:19.31 ID:GvW4ts2L0
「――ま、まさか、冗談だろ!?」

距離が一気に狭まったことで、猟犬たちは何が起きたかをやっと理解した。
その少年が何をやってのけたのかを。

以下略



134:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:47:41.73 ID:GvW4ts2L0
躱す間もなくラリアットをかまされた男が後方に吹っ飛び、背中から強かに壁に激突した。
その後ろから神裂が現れ、銃を構え直そうとしていた痩せた男の顎を、長刀の鞘で打ち据えた。

残った男が上条の背中に向けて構え直すよりも早く、上条の右手が伸びてきて後ろ手のまま銃身を捉えた。
地面に向かされたままの銃口から弾が数発発射され、跳弾となって廊下を駆け巡った。
以下略



135:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:54:50.25 ID:GvW4ts2L0
「血が垂れていますよ」

「掠っただけだ。問題ねえよ」

情報を聞き出した後で猟犬を締め落とした上条が、よっこらせっと立ち上がる。
以下略



136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/27(火) 23:59:01.46 ID:LMIU1Wsbo
余裕がない上条さんは珍しい気がする


137:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/28(水) 00:14:25.67 ID:w1hCEeCE0
「あなたらしくありませんね、そのような考え方は」

「らしいままじゃ、通用しねえんだよ」

語気を強めた上条に、神裂が押し黙った。
以下略



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