過去ログ - 五十嵐響子「大丈夫、大丈夫!」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:49:57.79 ID:hdkEmDEt0
モバマス短編SSです

完結させているのでどんどん落としていきます

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:50:33.82 ID:hdkEmDEt0

弟「おねーちゃーん!ユニフォームどこー!?」

響子「タンスの左の棚の中―!」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:51:04.91 ID:hdkEmDEt0

響子「ふぅ、洗濯にお掃除、ご飯は炊いたし…。お夕飯の買い物に行こうかな。」
そういって私はエプロンを脱ぎ、お買い物に行く準備をします。

響子「ふっふー、今日のお夕飯は何にしようかなー♪」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:51:38.11 ID:hdkEmDEt0

響子「あ、お魚が今日は安いなぁ、お魚の煮付けとか…」
なかなかお料理が決まらず、私の頭は混乱していきます。

響子「あぁ、ひき肉…ハンバーグ?うみゅぅ……きゃっ!」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:52:36.37 ID:hdkEmDEt0

男性「大丈夫…じゃなさそうだね、えっと、絆創膏は…」
響子「あ!いえいえ、本当に大丈夫ですから!そ、それでは失礼します!」
突然起こった出来事と周りの視線からくる恥ずかしさで、私は一刻も早くこの場を去ろうとします。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:53:05.72 ID:hdkEmDEt0

男性「ごめんね、呼び止めて。」
響子「は、はい…」
もはや脳の容量を超えています。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:53:35.17 ID:hdkEmDEt0

弟「お姉ちゃん、その手どうしたの?」
響子「あはは、ちょっと転んじゃって…」
私の腕にはピンク色の絆創膏が貼ってあります。転んだ、というのは間違いではありませんし。

以下略



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2013/08/26(月) 23:55:00.09 ID:hdkEmDEt0

響子「そういえば、さっきの名刺…。」
ポケットに入った名刺を取り出します。そこには彼の名前と電話番号が書いてありました。

響子「連絡…しておこう。なんともなかったって事を、一応ね。大丈夫、大丈夫。」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:55:34.65 ID:hdkEmDEt0

……………『留守番電話サービスに……』
繋がりません。メッセージを残しておけばいいよね。
響子「もしもし、昼間のぶつか『はい、Pです。』っひぇ!?」

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:56:08.22 ID:hdkEmDEt0

響子「いろいろとご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。一応無事との連絡をしようと思いまして。」
『それはどうもご丁寧にありがとうございます。…すみません、今週中に少し時間を取っていただけないでしょうか?』
響子「今週中ですか?予定はありませんしいつでも大丈夫ですが…。何でですか?」
『お詫びもかねて少しお話がしたいのです、よろしければ、ですが。』
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:56:45.12 ID:hdkEmDEt0

約束の日、いつも通り家事をひと通り終わらせました。
いつもなら今からお買い物、なんですが…

響子「これで髪型、きまってるかなぁ…」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:57:17.32 ID:hdkEmDEt0

彼との待ち合わせは、ぶつかったときのお店の近くの小さなカフェになりました。
私が着いたときには彼はすでに待っていました。

響子「こんにちは、待たせちゃいましたか?」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:57:48.98 ID:hdkEmDEt0

男性「改めて、先日はどうも失礼いたしました。」
響子「こちらこそ、不注意で…ごめんなさい。」
お互いに頭を下げます。初対面ではないとはいえ、変な感じがします。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:58:22.73 ID:hdkEmDEt0

響子「今日は敬語なんですね、ぶつかったときは違ったのに。」
P「あぁそういえば、今は仕事モードだからでしょうか。」
仕事モード…?そこに妙に引っかかりました。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:59:00.20 ID:hdkEmDEt0

響子「えっ、えええっ!?」
P「お、落ち着いて下さい。とりあえず自分の話を聞いていただけますか?」
響子「ちょ、ちょっと、まっ、待ってください……はい、大丈夫です。」
私は暴走する脳をなんとか冷やして、話に耳を傾けました。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 23:59:38.89 ID:hdkEmDEt0

P「あまりにも収穫がなかったので、今日のところは諦めようとしていたとき、私は響子さんとぶつかったのです。」
P「あの時は自分も気が動転していまして、スカウトのことなんて忘れていたのですが、そのあとすぐに、なんで勧誘しなかったのか、と後悔しましたね…」

響子「それで私が電話をかけて、これはチャンスだ、ということだったんですね?」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 00:00:09.99 ID:6Ak/+kUT0

響子「運命、ですか。」
女の子は運命という言葉に弱いのです。そんなこと言われたらその気になっちゃうじゃないですか。でも、

響子「本当に私なんかがアイドルをできるんでしょうか?」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 00:00:45.25 ID:6Ak/+kUT0

響子「…大丈夫、ですか?」
P「はい?それは…」
響子「私は家事が好きなごく普通の女の子です。そんな女の子は日本中どこにでもいると思うんです。それでも、私で、大丈夫なんでしょうか?」
心配事だらけです。全く知らない世界に足を踏み入れることになるのかもしれないですから。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 00:01:17.73 ID:6Ak/+kUT0

P「もちろん、大丈夫です。私が全力でサポートしますから。」
P「そして私は、絶対に響子さんをトップアイドルにできると確信していますから。」

その一言に、私は今までと違う、まったく新しい道へ進むことを決めたのです。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 00:01:53.33 ID:6Ak/+kUT0

その夜、私は両親に相談しました。もちろん不安な点は多々ありましたが、自立はしているということで許可してくれました。日頃の家事の成果でもあるんでしょう。

響子「大丈夫、大丈夫…」
大丈夫と2回唱えること、これは私を見失わないための呪文です。心の中でこう唱えると不思議と落ち着くのです。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 00:02:22.35 ID:6Ak/+kUT0

P「それでは、大切な娘さんを預かることとなりますが、全力でサポートさせていただく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。」
話し合いはスムーズに終わりました。契約書にサインをし、簡単な今後の予定を聞きました。

P「本格的な活動はまだもう少し先になりますので、また連絡を差し上げますので。」
以下略



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