126: ◆bsVOk5U9Es[sage]
2014/03/12(水) 01:04:04.39 ID:KeKWmwVro
速報が落ちていた所で書き溜めは進んでないという不具合
近い内に投下しますのでいま暫くお待ちを
127:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/12(水) 18:41:59.73 ID:XzganWDP0
待ってれぅ
128:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/18(火) 19:19:39.82 ID:f2AXgLkFo
森見登美彦ぽい。しえんしえん
129: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:42:41.69 ID:pa8+cNPho
男性が去った後、私は「お幾らですか」と店主に問いかけます。
彼は既に仕事を終えたらしく、先程の女性の前にはサンドウィッチが並べられておりました。
「幾らでも良いよ。ウチは値段を決めてないんだ。お勘定はいつもお客さんの気持ちだよ。」
130: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:43:40.56 ID:pa8+cNPho
「あみだくじってのは何とも面白い例えだねぇ。
人生ってのも似たようなもので、先の見えない道をあっちこっち曲がりながら進むものだ。
でもあみだくじと違ってね、どこを折れるのか決めることが出来る。人の一生というものは、言わば選択の繰り返しだね。」
131: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:44:30.82 ID:pa8+cNPho
ごちそうさまと二人と一匹が店を出た頃には、あれだけ眩いかったお日様もすっかりと色を変え、既に西へと大きく傾いておりました。
足元からは影が細く長く伸び。道の端で折れ曲がって、いつの間にやらヘンテコな姿となってブロック塀に映り込みます。
132: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:45:16.91 ID:pa8+cNPho
柔らかく?を撫ぜる風に彼女は目を細めます。
にゃあと先導する黒猫が鳴き、丁字路を左に折れました。
静かだった裏路地にも少しずつ大通りの喧騒が近づいてまいります。
133: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:46:42.80 ID:pa8+cNPho
名前を知らないままで、見知らぬ二人のままで別れた後、私はぶらぶらと駅前を散策しておりました。
折角と密度の濃い一日を過ごしたのですから、このままホテルへと戻るのでは勿体無く思えたのです。
134: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:47:50.31 ID:pa8+cNPho
「ええ、勿論知っていますよ。」
「有名なお伽話だもんね。そりゃ当然か。じゃあこっちも知っているかな?
実はね、俺はそのお話に出てくる魔法使いなんだ。」
135: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/03/21(金) 11:48:51.63 ID:pa8+cNPho
「やります。」
「ゆっくり考えてって――え?」
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