11: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:36:57.19 ID:xp1O2wjRo
十人程度を過ぎたところで、オーディションの残り人数もわずかとなってきた
合格、不合格、未だに分からない判断基準に頭がグルグルと混乱する
呆けた目で残った履歴書を見てみると、この後五人しかいない
12: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:38:53.85 ID:xp1O2wjRo
目の前では会話をしているのに、時計の音がコチコチとうるさい
あれから集中して目の前のオーディションを眺めていたが
結局、今までと変わらず動く事は出来なかった
13: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:40:10.70 ID:xp1O2wjRo
「では、名前を教えてもらえますでしょうか?」
「栗原ネネです。ステージを元気に駆け回るアイドルに憧れて応募しました」
14: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:41:57.07 ID:xp1O2wjRo
栗原ネネ(15)
i.imgur.com
15: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:44:00.56 ID:xp1O2wjRo
「何故アイドルになりたいと思ったのですか?」
今までほとんど喋らなかった、もう一人の進行役のおっさんが質問を投げかける
その質問は彼女を見たらまず思う事だろう、オレも気になっていたので丁度良かった
16: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:47:01.59 ID:xp1O2wjRo
「私はアイドルも妹の事も精一杯がんばります」
「だから、どうか宜しくお願いします!」
17: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:48:05.51 ID:xp1O2wjRo
「な、なんで……」
「なんでもかんでもないよ、気に入ったから」
18: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:49:42.43 ID:xp1O2wjRo
「そんな風に言っちゃったんですか!?」
「あぁ、そうだけど」
19: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:53:06.30 ID:xp1O2wjRo
「おつかれさまでーす」
入口にボーッと立っている守衛に挨拶をして、自動ドアをくぐる
あれから事務所に戻り、明日の予定を少し考えながら定時を待ち
20: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:54:23.71 ID:xp1O2wjRo
時間は六時を少し過ぎた所、辺りは少しづつ暗くなり始め
二人並んでいつもの帰り道を歩く、しかし彼女の歩はかなり遅いようで
気がつけばオレに追いつくためにたまに小走りになっていた
オレも歩調を合わせるように意識しながらゆっくりと歩く
21: ◆delkBMjP.Ce4[saga sage]
2013/08/31(土) 23:56:55.96 ID:xp1O2wjRo
「アイスコーヒーを一つ、何か飲むか?」
「えっ……いや、そんなの悪いです」
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