過去ログ - 【モバマス】「幸子、俺はお前のプロデューサーじゃなくなる」
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24:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:03:54.30 ID:DVgSD76f0
 私たちはついに、アイドルライブイベントの日を迎える。
 場所は、郊外にあるアウトレットモールの広場。
 開始時間まで、私たちは控え室で待機する。
 幸子ちゃんは平気な顔をしているけれど、少し手が震えていた。私もそうだ。
 緊張感に耐えられなくなって、トイレに立つと、幸子ちゃんも一緒についてきた。
以下略



25:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:04:48.41 ID:DVgSD76f0
 そうして、時間はみるみるうちに過ぎていき。
 ついに開演の時間。
 衣装は万全。ダンスも頭に叩き込んだ。喉の調子も悪くない。
 トークのネタも、渾身のものを用意してきた。
 控え室の扉が開いて、スタッフさんが顔を出す。
以下略



26:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:05:29.60 ID:DVgSD76f0
 喉がかれるほどの大声で、一曲を歌いきる。
 体が千切れ飛びそうなほどの動きで、ダンスを踊りきる。
 客席からは、後に尾を引く、歓声と、拍手。
 ……終わった。
 最後に、全員が順々に、ほんの数秒ずつ、マイクでコメントを残していく。
以下略



27:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:05:56.71 ID:DVgSD76f0
 待ち構えていたプロデューサーの車に乗り、高速を飛ばして、おばあちゃんが入院する病院へ。
 おばあちゃんは全身にたくさんの管をつけて、穏やかに眠っていた。
「一時期は危険な状態にありましたが、峠は抜けました。今は落ち着いています」
 お医者さんの優しい声に、我慢できなくなって、私は声を上げて泣く。
「触っても……いいでしょうか」
以下略



28:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:06:31.60 ID:DVgSD76f0
 その日、私は、着替えもしないまま。泣き腫らした目のまま。
 再び、プロデューサーの車で、アウトレットモールに引き返す。
 ライブイベントの公演なんて、もう何時間も前に終わっていた。
 辺りはすっかり暗くなり、アウトレットモール自体の営業時間がもう近い。
 私は、お客さんも、お仕事も、放り出してしまった。
以下略



29:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:07:53.98 ID:DVgSD76f0
今度こそ、本当に、以上となります。
ありがとうございました。


30:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 22:20:16.70 ID:gQstA85ro
渋のやつだっけ。
乙です!


31:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 22:21:33.08 ID:r5Gz3ryuo

いい話だった、掛け値なしに
乃々と幸子は性格は正反対だけど無茶振られ仲間でもあるしいいコンビだね


32:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 22:39:05.14 ID:cPylzAxqO
素晴らしい!

でも、文の間を1行開けて貰いたかった
なまじ素晴らしい作品なだけ読みにくくなるのはもったいないと思いました。


33:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 23:54:52.94 ID:M7L8k1CU0
乙でした


34:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/05(木) 01:13:23.54 ID:Phq/icYLo
輿水幸子(14)
i.imgur.com
i.imgur.com

森久保乃々(14)
以下略



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