24:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 23:59:52.44 ID:1wN6DCnvo
続きはまた明日。
25:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/13(金) 00:16:07.42 ID:XbpmhlIqo
すばらです乙乙
心が痛む展開やね
続き期待
26: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:44:08.03 ID:Srb3bFtoo
階段を一つ登って、左にまっすぐ、一番奥の個室。
『清水谷 竜華』のプレートは、もう確認もしなくなった。
私は慣れた手つきで病室を開く。
「こんにちはー」
27: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:45:09.31 ID:Srb3bFtoo
おばさんは少し目を伏せると、また笑顔でこちらに向き直る。
「……あ、せっかく来てくれたんやから、何か飲み物買うてくるわね?」
「いやいいですよ、そんな」
28: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:45:36.66 ID:Srb3bFtoo
「………あ、泉」
「…園城寺先輩?」
開いた扉を見ると、見慣れた人影。
29: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:48:21.80 ID:Srb3bFtoo
「あらー、怜ちゃんも来たの」
「あ、こんにちはー」
静かな病室内におばさんが戻ってくる。
30: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:48:57.09 ID:Srb3bFtoo
病院の廊下のベンチで、女子高生が二人、
オレンジジュースを飲んでいる。
なんか、ヘンな光景やな。
これ、歩くのが辛いおじいさんとかが休むベンチやのに。
31: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:49:37.72 ID:Srb3bFtoo
どのくらいの時間たっただろうか。
窓の外では、日がビルの奥に沈んでいくのが見えた。
おかしい。
意識が戻った、それだけでこんなにも時間が必要なのだろうか。
32: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:50:10.11 ID:Srb3bFtoo
静かに病室に入る。
いつの間にか来ていたおじさんと、
担当医の先生だけが中に居た。
その真ん中に、呆けた顔の、清水谷先輩。
33: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:50:58.40 ID:Srb3bFtoo
全生活史健忘。
いわゆる、記憶喪失、らしい。
色々と段階はあるのだけれど、
34: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:54:03.14 ID:Srb3bFtoo
病室に戻った。
親御さんは出ているようで、
清水谷先輩は視線を窓からこちらに向けた。
「………えっと、先生に、話聞きました?」
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