過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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1: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:33:17.60 ID:RHcNT0Ri0




ざくり、ざくり。
雪を踏みしめる、ブーツの音。
右方のフィアンマは、近づいてくる靴音を呆然と聞いていた。
体に力は入らないし、右肩からの出血は酷い。

「……?」

視線を、向けた。
そこに立っているのは、一人の少女だった。
華奢な肩、柔らかそうな胸、括れの有る肢体。
女性らしさと幼さを兼ね備える美しい容姿。
真っ白な空に同化してしまいそうな金の髪。

そして。

唯一光る、緑色の瞳。

「右方のフィアンマ、で間違いないな」

彼女は、手に何かを持っていた。
何だかそれは、見覚えがあるような気がした。

「来てもらう。お前に拒否権はない」

ひたり、と右肩に何かがあてがわれた。
緑色の淡い光と共に、詠唱もなく。
ただ淡々と、右腕が接続されていく。

「お、まえは……誰、だ…?」

質問。
シンプルな問いかけに、彼女は無表情で淡々と答えた。






「―――魔神オティヌス。
 どこぞの出来損ないと違って、本物の魔神だよ」

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2: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:35:29.79 ID:59/kP5GY0

・魔神右方(オティフィアティヌス)スレ

・ネタバレがありそうです

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:35:48.49 ID:RHcNT0Ri0
 


4: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:36:02.30 ID:59/kP5GY0

途中から、何も覚えていない。
目が覚めた時には、天井が見えた。
木目の、一般的な住宅の様な、天井。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:36:09.03 ID:RHcNT0Ri0
 


6: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:36:23.70 ID:59/kP5GY0

「正規メンバーはともかく、非正規に会わせると不味いか…? 
 特にイリヴィカの奴は個人的に恨みをぶつけそうだからな。
 とはいえ、殺すのは簡単……いや、『負』や処理が面倒だ」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:36:31.36 ID:RHcNT0Ri0
 


8: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:36:48.49 ID:59/kP5GY0

目が覚めると、甘くて良い匂いがした。
ジャムと紅茶の匂いだろうか、とフィアンマは推測する。
音からして、恐らくスライスしたバゲットにでもジャムを塗っているのだろう。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:36:54.38 ID:RHcNT0Ri0
 


10: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:37:13.50 ID:59/kP5GY0

ビキリ、と嫌な音が部屋に響いた。
否、それはあくまで錯覚だ。
フィアンマが単純に放った威圧感と殺意が、空気を歪めただけのこと。
男性はほんの僅か瞳を揺らし、しかし、怯えを出さないよう努めた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:37:20.45 ID:RHcNT0Ri0
 


12: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:37:39.28 ID:59/kP5GY0

フィアンマが素直に紅茶を口にしたのは、ロキを信用したからではない。
ただ単純に、毒を盛るメリットが見られなかったからだ。
そもそも、何かをするつもりであればこんな小者を寄越しはしないだろう。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:37:45.69 ID:RHcNT0Ri0
 


14: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:38:06.93 ID:59/kP5GY0


数時間程経過して、ロキと名乗った男は出て行った。
再び部屋に一人きりとなったフィアンマは、静かにバゲットをかじる。
思っていたよりも、どうやら自分は空腹であったようだ。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:38:13.75 ID:RHcNT0Ri0
 


16: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:38:34.95 ID:59/kP5GY0

「目的は何だ」
「教える必要はない」
「ただ黙っているというのも退屈だろう?」
「……確率の調整だ」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/09/26(木) 21:38:55.17 ID:RHcNT0Ri0
 


18: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:39:06.18 ID:59/kP5GY0

とりあえずここまでで。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/26(木) 21:48:58.78 ID:9RFfgiT10
乙ー
このオティヌスがいつタイトルの様にデレるか楽しみだ


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/26(木) 21:56:06.73 ID:cMxwc4Go0
タイトルで笑ってしまったwww
ホントここの>>1はフィアンマが大好きだな。


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/26(木) 22:32:37.47 ID:a/52vzCC0

フィアンマまさかのグレムリン入り…>>1さすがだわこりゃ俺得だわ


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