過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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974: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:02:21.92 ID:2l3uVMit0

今回投下分で一区切りです。次スレは近々更新…したい。
次スレ立てて誘導し次第、埋めちゃってください。

>>972
以下略



975: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:03:30.52 ID:2l3uVMit0

彼女からもらったストールも髪留めもびしょ濡れだ。
教会に戻り次第手入れをしないと。

そんなことを考えながら、男は年若い自らを虐げていた。
以下略



976: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:05:03.09 ID:2l3uVMit0

「トール!!」

ほとんど叫ぶような声を出して、彼女はトールの方へと走ってくる。
その瞳は不安げに揺れ、心配しているということがありありとわかった。
以下略



977: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:05:50.51 ID:2l3uVMit0

最初から、彼女は迷ってなんかいなかった。
彼女にとっての恋人は、『今を生きるトール』でしかない。
未来を生きたトールは、もはや彼女にとって別人に等しい存在だ。

以下略



978: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:07:10.46 ID:2l3uVMit0

傷口の止血をして、振り返った。
伸ばされた手は震え、彼の表情は泣きそうだった。
咄嗟に優先したのは、当然ながら怪我をした方の彼だったけれど。
目の前の彼にも、伝えなければならないことがある。
以下略



979: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:08:27.17 ID:2l3uVMit0

「だからといって。……俺様は、お前を受け入れることは出来ない。
 俺様が愛しているのは、愛せるのは、お前じゃない。今現在を生きているトールただ一人だ」
「…………ああ」

以下略



980: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:08:59.83 ID:2l3uVMit0

終わった、のか。

姿を消したトールを追いかけるでもなく、フィアンマはトールの傍らに座ったままでいた。
あまりにも濃密な数日感に、目眩がする。
以下略



981: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:09:47.05 ID:2l3uVMit0

「よお、オティヌスちゃん」
「…………わざわざ、私の所へ来るとはな」
「一度は完璧な神の座についた者同士、仲良くしようぜ。とはいっても」
「殺されに、来たんだろう?」
以下略



982: ◆2/3UkhVg4u1D[saga !桜_res]
2014/05/06(火) 22:10:19.48 ID:2l3uVMit0

チャイムの音。
聞きなれた靴音。

意識が朦朧としていて、反応出来ない。
以下略



983: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/06(火) 22:13:10.19 ID:2l3uVMit0

ここまで。
最後のは誤爆じゃないです。ちゃんと意味があります。

トール「フィアンマ、か。……タイプの美人だ」
以下略



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