12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:13:58.85 ID:QNqxVs210
常夜灯の頼りない明りで照らされた階段を上る。
ドアを開けると、屋上は街明りが届かずに暗闇が溜まっていた。
暗闇に二つ蛍日が灯る。不完全燃焼した煙を肺に流し込む。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:15:14.87 ID:QNqxVs210
¶「戻りますか」
P「そうだな」
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2013/11/20(水) 20:16:02.55 ID:QNqxVs210
P「よ、お疲れ様」
響『おつかれさまだぞ!』
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2013/11/20(水) 20:17:02.89 ID:QNqxVs210
…………。
律子「待ってたんですよ」
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2013/11/20(水) 20:17:43.30 ID:QNqxVs210
…………。
スタンドライトの電源を切ると、今日一日という日が落ちる。
風呂上りで心地よく温まった体が毛布に包まれて、意識が落ちていく。
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2013/11/20(水) 20:18:36.56 ID:QNqxVs210
…………。
寝ぼけた頭が揺り動かされる。肩を掴まれてゆらゆらと。
働いていない脳みそに起床をうながす声が届く。
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2013/11/20(水) 20:20:07.82 ID:QNqxVs210
木目調のテーブルの上には軽くつまめるような朝食が並んでいる。
カップを手に取り、コーヒーをすする。体が目覚めていくように苦みが染みわたる。
なんとなくつけられたテレビの中では誰かが胴上げされていた。
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2013/11/20(水) 20:20:55.10 ID:QNqxVs210
…………。
石焼き芋売りの声が、開け放ってある窓から小さく聞こえた。
秋の昼過ぎ、手持ち無沙汰で眠くなる時間。トラブルも火急の案件もないのでのんびりとした時間が流れている。
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2013/11/20(水) 20:21:29.41 ID:QNqxVs210
雑多になりつつあるデスクにカラフルな封筒が置かれる。
ニコニコと、開けて開けてと書いてある笑顔を見ると姉弟だなと思う。
P「開けていい?」
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2013/11/20(水) 20:22:18.69 ID:QNqxVs210
P「ってなわけで頼む」
¶「いやっす」
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