2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:32:40.73 ID:j4MC2eqco
手に入れたのは孤独。
それでも私は満足だった。
一度ならず二度なくした命を、こうして彼女のために使えるのだから。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:33:20.57 ID:j4MC2eqco
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:33:47.51 ID:j4MC2eqco
「夜遊びかしら。美樹さやか」
「……誰が好き好んで。こいつらを差し向けたの、あんたでしょ」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:34:20.38 ID:j4MC2eqco
「あんた、一体何なのよ。こいつら一体何なのよ」
「そんなに疑問に思うものかしら。私はとてもこの子たちを信頼しているけど」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:34:54.24 ID:j4MC2eqco
悪魔。
嗤うように、彼女の言葉を引き継いだ。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:35:24.19 ID:j4MC2eqco
「いらっしゃい、美樹さやか」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:35:56.18 ID:j4MC2eqco
「適当に運んでおいて頂戴。佐倉杏子には見つからないようにね」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:37:21.20 ID:j4MC2eqco
そして、朝。
歩き慣れた通学路を行けば、通り過ぎていく人波の中に、見知った顔もいくつかある。
私が勝手に覚えているだけで、あちらは私のことなど覚えているはずもないけど。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:37:52.80 ID:j4MC2eqco
用もない、適当に歩を緩めてやりすごそう。
使い魔たちが後ろから私の背中を蹴っているのを無視しつつ、顔をゆっくり下に落とす。
落とそうとして、視線を受けた。
首を返してみれば、その感覚は消えていて、彼女たちは言葉を互いに交わしているのみ。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/01(日) 19:38:44.57 ID:j4MC2eqco
視線の主と思われる少女は、私の返す視線を意に介さず駆けていく。
私たちよりも一回りどころか二回りも小さいその後姿が、何を考えているのかは分からない。
自分の足が止まっていることに気付いた上、後ろからこれでもかというほど聞き覚えのある声が聞こえてきたので、そこで思考は中断した。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/01(日) 19:40:01.14 ID:j4MC2eqco
「……出来ました」
「あら、ええ、よく出来てますね。ではお昼休みにして結構ですよ」
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