11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:27:49.01 ID:gLkbd9Kt0
「あ……そうですよね」
あはは、と笑うと、今度こそ名乗る。
「夏風はやせ、です」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:28:29.70 ID:gLkbd9Kt0
「おばあちゃん!」
「あらあら、はやせちゃん?」
おばあちゃんの細い目が微かに見開かれる。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:29:25.69 ID:gLkbd9Kt0
おばあちゃんの家は山のふもとにある。よくマンガや昔話で見るような家をそのまま再現したような家だ。もちろん、川も流れているので水車つき。
幼い頃は、よくここまで来ては思い切り遊んでいた。ここまで来るには、私が入った所からは正反対の所にあるので(というか、入れるようなとこはあそこしかない)一担<一旦と書きたかったのだと思われる>登ってまた下りなければならない。
早くても三時間はかかるのに、おばあちゃんがいるとほんの数分で着いた感じがするから不思議だ。(実際に時計ではかったことはないけど)
「さあ、どうぞ」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:30:03.72 ID:gLkbd9Kt0
「あの……」
「何?」
「さっき言ってた能力者とか契約とかってどういうことですか?」
ほんの一瞬、空気が凍りついた気がした。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:31:05.97 ID:gLkbd9Kt0
「はやせちゃん」
「はい?」
山を下りた後、家の近くの公園まで送ってくれたおばあちゃんは、どこか影のある表情で言った。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[[sage]]
2013/12/07(土) 00:31:37.18 ID:XDVNMYfc0
いいぞもっとやれ
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:31:46.26 ID:gLkbd9Kt0
「はーやーせー……」
能力だとか、契約だとかのことを考えていると、後ろから世にも恐ろしい声が聞こえ私は飛び上がった。
「さ、くら……」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:32:53.52 ID:gLkbd9Kt0
「これは極秘情報。はやせだけ教えてあげる」
「ありがとう」
「緋月紫音はね、変な力があるの。あくまでウワサだけど、それを見たって人は結こういる。まだ他学年には流れてないけど、二年の間ではウワサの種」
変な力?そんな……。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:33:33.98 ID:gLkbd9Kt0
・第2章
「夏風さん」
昼休み。突然名前を呼ばれ、いざ口へ運ぼうとしていたタコさんウインナーを落としそうになった。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:34:23.16 ID:gLkbd9Kt0
「あ……、さくらごめんね、今日だけ」
私は小声でさくらに言うと、お弁当を包みなおして立ち上がった。
いつのまにか周りの生徒の声は小さくなっていた。みんな自分の食事に戻っている。さくらは何も言わずに手を振った。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:34:55.21 ID:gLkbd9Kt0
「心を無にして。何も考えないで」
「え?」
突然、緋月先輩は私の腕をつかむと自分の方に引きよせた。
67Res/61.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。