過去ログ - 過去に書いた厨二小説晒す
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:41:24.54 ID:gLkbd9Kt0
「ここって、神厳……」

言い終わらないうちに、鳥が急に止まって私は落ちかけた。

「うわっ……」
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:42:03.00 ID:gLkbd9Kt0
シズ子さんは「そうね」とうなずくと腕を組んだ。

「あなたが覚醒してしまう前に」

私が覚醒してしまう前に?
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:42:33.31 ID:gLkbd9Kt0
「これでしばらくの間は心配ない。けれどいつまでもつか」

腕を離され見てみると、何かの紋章が刻まれていた。

「ああ、大丈夫。それは仮の封印さ。君の能力が覚醒したら消えるよ。もっとも、仮のじゃなくとも君のもつ能力だと消えてしまうかも知れないけどね」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/07(土) 00:42:44.22 ID:R9yXzOG+o
意外におもしろい


35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:43:05.33 ID:gLkbd9Kt0
「朽人と能力者の違いっていうのは“人工的”なチカラと“先天的”な能力、それだけじゃない。朽人のものは力は弱いけれど、“代償”がない。能力者のものは力は強いけど“代償”がある。能力者はその“代償”を軽くするために常人と“契約”する」
「“代償”というのは自分の生命。能力を行使するごとに自分の生命がけずられていくんだ」

男の人がシズ子さんの後を引きついだ。

以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:44:24.99 ID:gLkbd9Kt0
「能力者はあなたの力を欲して契約を迫ってくるでしょうね。能力者同士の契約はムリだけど、はやせちゃんは一応常人なわけだから契約可能、しかも強大な能力や何かが手に入るっていうんだから仕方ないわ。そしてあなたのような存在は朽人にとってはうとましいもの、朽人は朽人ではやせちゃんを殺しにこようとしてくると思うわ。まあそれだけあなたの力はすごいっていうこと。これは覚えておいてね」

覚えておいてね、と言われても困る。
それを覚えていたって何をすればいいのかわからない。

以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:45:31.10 ID:gLkbd9Kt0
「は、はあ……」
「アタシの能力は“影”。影をあやつることができる能力なの。できるだけ代償を少なくしようと思うとこのローブをかぶって能力を使わなくちゃならない。これはアタシの場合なんだけど。だからうっとしいと思うけどごめんね?ちなみに黒鳥さんの能力は」
「情けないけど変身(チェンジ)だ。しかも、名前のとおり黒い鳥にしかなれないんだ。能力者っていうのはいくつも能力を持っている人もいるけど僕は朽人だからね」

シズ子さんの言葉を半ば強いんに引き次ぎ、彼女の攻げきから立ち直った黒鳥さんはメガネを直しながら言った。
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:46:48.92 ID:gLkbd9Kt0
そんなことを考えておかないと気がおかしくなりそうだった。大きく息を吸い込んだ。夜の冷えた空気が私の頭を冷やしてくれる。
吸い込んだ空気をはーっと声を出してはき出した。
腕の痛みはいつのまにか消えていた。お腹が鳴る。お昼も食べそこねたままだったっけ。
家の方を見ると電気は点いていない。まだ誰も帰ってきていないのだろう。普段なら家族の分まで作るけど、そんな気力はない。
制服のポケットを探ると偶然にも財布が入っていた。そこで私はコンビニに向かった。
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:47:23.55 ID:gLkbd9Kt0
「あー……、コレ、買おうとしてたんだけどお金なくて」

私は苦笑を浮かべて言った。ちゃんといつも通りに振るまえているだろうか。
だいぶ落ちついてきたけれど、また腕の痛みがぶりかえしてきた。

以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:48:04.08 ID:gLkbd9Kt0
「先に帰ってて」
「うん、あんまりおそくならないようにね」
「わかってる」

お母さんの背中が暗がりに消えたのを確認すると、その人は口を開いた。
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:48:38.20 ID:gLkbd9Kt0
「なにを……です?」

まだあの話を聞いてから数時間も経っていない。そういえば何でこの人はあの話を知っているのだろう。
シズ子さんと知り合いだったみたいだからシズ子さんに聞いたのだろうか。それじゃあ緋月先輩は私の能力をねらっているということか。
緋月先輩は、能力を強大にしてどうするつもりなんだろう。
以下略



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